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中越パルプ工業JP:3877
事業内容
中越パルプ工業は、紙パルプ製品の製造販売を中心に多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントには、紙・パルプ製造、発電事業、その他の事業があります。これらの事業は、連結子会社や関連会社とともに運営されています。
紙・パルプ製造事業では、新聞用紙、印刷用紙、包装用紙、特殊紙、板紙、加工品、パルプ、マプカ関連製品を提供しています。このセグメントには、三善製紙、O&Cアイボリーボード、中越エコプロダクツなどが関与しています。
発電事業では、電力の売電を行っています。この事業は中越パルプ工業自身が運営しており、発電による収益を上げています。
その他の事業には、セルロース・ナノファイバー関連製品の製造・販売を行うナノフォレスト事業があります。また、紙加工品の製造・販売、造林・緑化事業、薬品製造、植林事業、巻取原紙用紙管加工、紙断裁選別包装、機械設備設計施工・修理、紙パルプ及び原材料他輸送、木材チップの製造・仕入・販売、保険代理業、産業廃棄物処理、土木建築請負、不動産賃貸など多岐にわたるサービスを提供しています。
これらの事業は、中越パッケージ、中部紙工、王子製袋、王子包装(上海)、中央紙工、楠見製袋所、Japan Paper Technology(Viet Nam)、Japan Paper Technology Dong Nai(VN)、中越緑化、南薩緑化センター、中越物産、Acacia Afforestation Asia、中越ロジスティクス、石川紙工、中越テクノ、共友商事、エヌシー共同開発などの関連会社と連携して行われています。
経営方針
中越パルプ工業は、持続可能な成長を目指し、2030年に向けた「ビジョン2030」を掲げています。このビジョンでは、既存事業の発展、環境ビジネスの推進、イノベーションを通じて、森林資源の有効活用を図り、循環型社会の構築を目指しています。また、カーボンニュートラル社会の実現に向けたCO₂排出量削減の取り組みも進めています。
中期経営計画2025では、「既存事業の構造転換」と「森林資源を活用した環境投資・環境ビジネス推進」を柱に、営業利益40億円、ROE5%以上の収益目標を掲げています。家庭紙事業やセルロース・ナノファイバー事業の拡大を通じて、収益基盤の強化を図っています。
さらに、中越パルプ工業は、資本コストや株価を意識した経営を推進し、ROEの向上や株主還元の充実を図っています。プライム市場上場維持基準の適合に向け、企業価値の向上にも取り組んでいます。サステナビリティ活動として、気候変動対応や人権尊重、人材育成にも注力しています。