システムインテグレータJP:3826

時価総額
¥49.4億
PER
19.1倍
「Object Browser事業」「ERP事業」「AI事業」の3つの事業セグメントを持ち、データベース開発支援ツール「SI Object Browser」やERPパッケージ「GRANDIT」、AI異常検知システム「AISIA Anomaly Detection」などを提供。

事業内容

システムインテグレータは、3つの主要な事業セグメントを持っています。それは「Object Browser事業」、「ERP事業」、そして「AI事業」です。これらの事業を通じて、同社は自社開発のソフトウェアの販売や他社製品の販売を行い、顧客の業務や課題に最適な製品を提供しています。

「Object Browser事業」では、データベース開発支援ツール「SI Object Browser」シリーズやプロジェクト管理パッケージ「OBPM Neo」を提供しています。これらの製品は、IT業界のユーザーを対象にしており、データベース開発やプロジェクト管理の効率を大幅に向上させることができます。

「ERP事業」は、売上拡大の牽引役として、ERPパッケージ「GRANDIT」や「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を提供しています。また、製造業向けには生産スケジューラー「Asprova」や生産管理システム「mcframe」を取り扱い、顧客のニーズに合わせたカスタマイズを行っています。

新規事業の「AI事業」では、AI異常検知システム「AISIA Anomaly Detection」を提供しています。このシステムは、ディープラーニングを活用して工場内の異常を自動検知し、効率的な品質管理をサポートします。

システムインテグレータは、これらの事業を通じて高収益事業、売上牽引事業、新規事業のバランスを取り、市場環境の変化に対応しています。また、パッケージソフトウェアの企画・開発、導入コンサルティング、カスタマイズ開発、保守運用といったサービスも提供し、顧客の多様なニーズに応えています。

経営方針

システムインテグレータは、成長戦略として「時間を与えるソフトウェアを創り続ける」というミッションを掲げています。最新技術を活用し、社員の自由な発想を活かして新しい製品・サービスを開発し、迅速に市場ニーズに対応することで、高収益性を実現しています。

同社は、2032年までに売上高120億円、営業利益20億円を目指す長期ビジョンを掲げています。このビジョンを達成するため、短期的には「2年経営計画」を策定し、既存事業の進化と新規事業の創出を推進しています。2025年度には売上高55億円、2026年度には63億円を目標としています。

成長戦略の一環として、システムインテグレータは「業務系システム」「AI」「開発ツール」の3つの領域に経営資源を集中させています。これにより、BtoBエンタープライズ向けソリューションの提供に注力し、競争優位性を確立しようとしています。

AI技術の積極的な活用も同社の戦略の一部です。AIを業務系システムや開発ツールに取り入れ、新規事業を展開することで、先進的なビジネスの創出を目指しています。また、既存事業の進化を図り、次の10年を戦うための高次元ビジネスモデルを構築しています。

投資戦略としては、新規事業開発に全社年間売上高の3~4%を投資し、AI技術を活用した新サービスの開発を推進しています。また、企業提携を通じて知識とスキルの補強を行い、成長スピードを加速させることを重視しています。

人材戦略では、問題発見・予測・創造性を持つ人材の育成を目指し、教育制度を整備しています。独自のスキルマップを活用したキャリア育成を推進し、未来に求められる人材を育成しています。

システムインテグレータは、これらの戦略を通じて成長性と収益性を重視し、企業価値の向上を目指しています。売上高成長率や営業利益率を重要な経営指標とし、バランスよく伸ばすことを経営課題としています。