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テクノマセマティカルJP:3787
事業内容
テクノマセマティカルは、独自のコンピュータアルゴリズム「DMNA」を用いて、画像や音声の処理を行う事業を展開しています。このアルゴリズムは、因数分解や階層化処理などの数学的手法を活用し、演算負荷を大幅に削減します。これにより、低消費電力で高画質・高音質を実現する製品を提供しています。
同社の事業は主に3つのセグメントに分かれています。まず、ソフトウェアライセンス事業では、携帯端末やデジタルカメラなどの組込みシステム向けに、国際標準規格に基づくソフトウェアIPを提供しています。これにより、機器メーカーは高価なハードウェアを追加することなく、高性能なマルチメディア機能を実現できます。
次に、ハードウェアライセンス事業では、電子機器に使用される大規模半導体向けに、圧縮・伸張処理を行うハードウェアIPを提供しています。これらのIPは、低消費電力や高画質、小回路規模などの特長を持ち、各種電子機器に搭載されています。収入はイニシャルライセンスとロイヤルティから成り立っています。
最後に、ソリューション事業では、ソフトウェアIPとハードウェアIPを活用し、単機能LSIやシステム製品を開発・販売しています。これにより、顧客の多様なニーズに応えることが可能となり、幅広い市場での展開が期待されています。特に、DMNA-V2を用いた画像伝送装置は低遅延性に優れています。
経営方針
テクノマセマティカルは、独自のアルゴリズム「DMNA」を基幹技術として、映像や音響の圧縮・伸張技術を開発し、製品化しています。この技術を活用し、電子機器や通信機器向けに高品位なソリューションを提供し、快適で豊かな社会の実現を目指しています。
同社は、国際標準規格に準拠した製品を開発し、特にH.264/AVCやH.265/HEVCなどの映像圧縮規格に注力しています。これにより、デジタル放送やIP放送に対応した製品を提供し、海外市場への本格的な参入を図っています。
テクノマセマティカルは、ソフトウェアIPとハードウェアIPのライセンス事業を軸に、顧客の最終製品に組み込まれる技術を提供しています。これにより、ランニングロイヤルティ収入を得るまでの期間を補い、収益の増加を目指しています。
同社は、特定市場への戦略的アプローチを重視し、携帯型機器や車載情報システム機器などを重点対象としています。また、販売体制の拡充を図り、認知度向上と市場拡大を目指しています。
効率的な開発・サポート体制の構築も重要視しており、高品質な製品を提供するための組織体制を整備しています。これにより、顧客へのサポート体制を強化し、事業成長を促進しています。
さらに、デモ・システムの充実を図り、製品の優位性を効果的にアピールすることで、営業活動を強化しています。これにより、顧客の理解を深め、製品採用を促進しています。
組織の活性化にも取り組んでおり、若手社員の採用や成果重視の人事制度を導入しています。これにより、組織の活力を高め、業績回復を目指しています。
最後に、東京証券取引所スタンダード市場の上場維持基準への適合を目指し、追加施策を実行しています。これにより、上場維持を図り、企業価値の向上を目指しています。