ウェルス・マネジメントJP:3772

時価総額
¥202億
PER
8.1倍
アセットマネジメント事業、不動産事業、ホテル運営事業を展開し、リシェス・マネジメント株式会社やワールド・ブランズ・コレクションホテルズ&リゾーツ株式会社などが関連する。

事業内容

ウェルス・マネジメントは、アセットマネジメント、不動産、ホテル運営の3つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、同社とその連結子会社12社によって運営されています。

アセットマネジメント事業では、リシェス・マネジメント株式会社が投資案件のアドバイザリーサービスやアセットマネジメントサービスを提供しています。また、ウェルス・リアルティ・マネジメント株式会社は宅地建物取引業や不動産業を行っています。

不動産事業では、匿名組合高瀬川や匿名組合強羅開発などがホテル開発用不動産の信託受益権の取得と保有を行っています。さらに、株式会社丸菱エネシスは不動産の賃貸と管理を手がけています。

ホテル運営事業においては、ワールド・ブランズ・コレクションホテルズ&リゾーツ株式会社がホテルや宿泊施設の経営と受託運営を行っています。株式会社美松や株式会社堂島ホテルオペレーションズ、合同会社南二条ホテルオペレーションズもホテル運営業務を担当しています。

経営方針

ウェルス・マネジメントは、アセットマネジメント、不動産、ホテル運営の3つの事業を中心に成長戦略を展開しています。同社は、資産循環型ビジネスモデルを確立し、リートへの組み込みを通じて資産のバリューアップを図り、次のプロジェクトへの資金を確保することを目指しています。これにより、受託資産の増加とリートの成長を促進し、安定した収益を計画的に実現する方針です。

ホテル事業では、グローバルなラグジュアリーブランドのノウハウを活用し、自社運営の強化を図っています。特に、ホテルのコスト構造を見直し、安定した収益を確保することを目指しています。これにより、ホテル運営事業の安定収益を基盤に、資産循環型ビジネスの利益を加え、経営基盤の安定化を図ります。

重点施策として、資産循環型ビジネスの構築によるアセットマネジメント事業の進化や、不動産金融事業の拡充を掲げています。具体的には、リート、不動産STO、私募ファンドを活用し、投資家のニーズに応じた新たなビジネスモデルを展開します。また、ホテル開発プロジェクトでは、竣工前の開発過程での収益機会を活用し、収益を最大化します。

さらに、ホテル運営事業では、日本の観光都市におけるラグジュアリーホテルの成長余地を活かし、競争力を強化します。インバウンド需要の拡大を取り込み、ミッドクラスホテルの運営数を増やすことで、2025年秋には新たなホテルの開業を予定しています。これにより、ホテル事業の収益力を強化します。

ウェルス・マネジメントは、ホテル以外のアセットタイプの取得も積極的に進め、不動産事業のパイプラインを拡充します。また、コスト増加への対応として、物件の売却価格や宿泊価格への適切な反映、コスト管理、資金調達の多様化を進めます。外注工事の遅延リスクにも対応し、ゼネコンとの協力を強化します。

新規事業として、不動産STOの継続推進や、再生医療を軸とするメディカル事業、高級食材の販売事業などを検討しています。財務戦略では、資金調達力の強化と流動資金の拡充を図り、成長に必要な投資資金を確保します。資本戦略では、適正な株主構成の構築と株式の流動性向上を目指します。

配当戦略では、利益水準に応じた安定的な配当を実施し、トータル・シェアホルダーズリターン(TSR)を経営指標に位置づけ、株価上昇につながる施策を検討します。人事戦略では、働きやすい職場環境と成果に報いる人事制度を構築し、多様な人材の確保とモチベーション向上を図ります。