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セックJP:3741
事業内容
セックは、情報サービス事業を中心に展開しており、リアルタイム技術を専門としています。この技術は、外界の変化に即応するコンピュータシステムの開発を指し、ユビキタス社会の基盤技術と位置づけられています。セックは、リアルタイム技術を活用し、様々な分野でのソリューションを提供しています。
リアルタイム技術は、センサーからのデータを処理し、制御データとして出力するシステムの設計技術です。自然現象を入力とするシステムを設計する際に用いられ、センサーベースシステムや計測制御システムの開発に活用されます。これにより、予測不能な事象にも迅速に対応できる高度な信頼性を持つシステムが実現されます。
セックのリアルタイム技術は、割り込み処理、優先処理、並行処理といった特有の処理を用いて開発されます。割り込み処理は、非同期に発生するイベントに対応するもので、スマートフォンの着信や緊急地震速報の受信などが該当します。優先処理は、処理の優先度を設定し、重要な処理を優先的に実行する技術です。
セックは、社会の安全と発展を目指し、リアルタイム技術を活用した4つのビジネスフィールド(BF)を展開しています。社会基盤システムBFでは、公共性の高いシステムを開発し、宇宙先端システムBFでは、宇宙関連システムや次世代ロボットの研究開発を行っています。モバイルネットワークBFでは、モバイルデバイスを活用したシステムを開発し、インターネットBFでは、IoT関連システムやクラウドシステムを提供しています。
セックの子会社であるAMSEC, INC.は、米国の最新技術やビジネス動向の調査を担当しています。セックは、移動体通信事業者や電機メーカー、自動車メーカーなど多岐にわたる業界に技術サービスを提供し、社会の安全と発展に貢献しています。
経営方針
セックは、リアルタイム技術を中核に据えた成長戦略を掲げています。この技術を活用し、社会の安全と発展に寄与することを目指しています。セックは、品質、価格、納期(QCD)を重視し、イノベーションを推進することで、他社との差別化を図っています。特に、革新的技術や新ビジネスモデルの開発を通じて、高付加価値化を実現し、成長を加速させる方針です。
セックは、取引先の開拓とリピートオーダーの獲得を通じて、事業の量的拡大を図っています。さらに、研究開発(R&D)を強化し、大学や企業との共同研究を推進することで、継続的なイノベーションを実現しています。これにより、技術的優位性を維持し、競争力を高めることを目指しています。
セックは、プログラミング教育の義務化やデジタル化の進展を背景に、技術者の育成に注力しています。基礎能力の高い人材を採用し、最新技術を習得させることで、優秀な技術者を育成しています。また、オープン・イノベーションを通じて、新しい価値の創造を目指し、他社や研究機関との連携を強化しています。
セックは、高い成長性と安定的な収益の確保を課題としています。新技術の習得と提案力の強化を通じて、成長分野を戦略的に受注し、業績の向上を図っています。また、プロジェクトマネジメント力の強化やリスク管理の徹底を通じて、安定的な収益を確保する方針です。
セックは、優秀な人材の確保と育成を重視しています。社員の成長を促す教育制度を充実させ、魅力的な職場環境を提供することで、社員の能力を最大限に引き出すことを目指しています。また、外注先の開拓と適正な外注比率の維持を通じて、経営資源の最適化を図っています。
セックは、売上高営業利益率の維持を目標に掲げ、質重視経営を推進しています。次期の業績見通しとして、売上高10,700百万円、営業利益1,840百万円を見込んでおり、先端技術の教育や研究開発投資を通じて、持続的な成長を目指しています。