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メディアドゥJP:3678
事業内容
メディアドゥは、事業持株会社として、子会社15社と関連会社3社を持ち、著作物の公正な利用環境を提供し、著作者に収益を還元することをミッションとしています。日本の文化発展と豊かな社会づくりに貢献するため、事業の拡大と企業価値の向上に努めています。
メディアドゥは、主に「電子書籍流通事業」と「戦略投資事業」の2つの事業セグメントを展開しています。電子書籍流通事業では、電子書籍の流通拡大を目指し、取次事業や自社運営の電子書店「まんがセゾン」などを通じて、電子書籍の取次販売や電子書店の運営を行っています。
戦略投資事業では、インプリント事業、IP・ソリューション事業、国際事業、FanTop事業の4つの事業を展開しています。インプリント事業では、コンテンツ制作や原作創出を通じて出版プラットフォームの強化を図り、IP・ソリューション事業では、電子書籍関連のサービスを提供し、新たな事業機会を創出しています。
国際事業では、海外の出版社ネットワークを活用し、日本発のコンテンツを世界に流通させることを目指しています。FanTop事業では、NFTマーケットプレイス「FanTop」を通じて、出版業界とコンテンツ業界の活性化を図り、NFTデジタル特典付き出版物の提供に注力しています。
経営方針
メディアドゥは、著作物の公正利用を基盤に、著作者への収益還元を目指す成長戦略を掲げています。同社は「ひとつでも多くのコンテンツを、ひとりでも多くの人へ」というビジョンのもと、日本の文化発展と豊かな社会づくりに貢献することを目指しています。
同社は、2026年を初年度とする5カ年の中期経営計画を発表し、電子書籍市場の成長を背景に、国内外でのコンテンツ流通ソリューションの進化を図ります。特にマンガや文字もの、オーディオブックなどの多様なコンテンツを世界に届けることを目指しています。
メディアドゥは、書籍流通ソリューション企業としての進化を図り、電子書籍にとどまらず、文字ものの電子化や多言語翻訳システムの開発を進めています。これにより、国内外の市場に合わせたコンテンツ配信を実現し、グローバルな成長を目指します。
また、地域社会との信頼関係を構築し、社会貢献を重視するSC事業を展開しています。徳島ガンバロウズの運営や起業家支援を通じて、地域の活性化と社会的信頼の向上を図り、持続可能な企業体を目指しています。
財務戦略では、高い資本効率と財務健全性のバランスを重視し、企業価値向上のために戦略的な資源配分を行います。成長投資やM&Aを通じて、電子書籍取次の強化や海外販路の拡充を図り、持続的な成長を目指しています。
メディアドゥは、経営資源の配分において、電子書籍流通事業への投資を継続しつつ、戦略投資事業への資源配分を進め、企業価値の向上を図ります。株主への利益還元も重視し、配当や自社株式の取得を通じて総還元性向30%以上を目指します。