ボルテージJP:3639

時価総額
¥16.9億
PER
モバイルコンテンツ事業の有力企業。恋愛と戦いのドラマを主軸としたスマホ向けストーリー課金コンテンツを展開。課金は主に基本プレイ無料の2つの課金モデル。アート&ビジネス理念とUCLA映画学部出身の創業者背景で連続ヒット創出の仕組み。

事業内容

ボルテージはモバイル向けのコンテンツを企画・制作・開発・運営する会社です。スマートフォンなどの端末利用者を対象に、恋愛と戦いを軸にした物語性の高い読み物型コンテンツを主力で展開しています。

同社の主要顧客はスマートフォン利用者で、とくにストーリーに没入して課金するユーザー層に支持されています。収益は基本プレイ無料のモデルを採用し、アイテム利用に応じた従量課金や話ごとの個別課金が中心です。

同社の事業は「モバイルコンテンツ事業」を核に、企画段階から制作、開発、運営まで一貫して自社で行っています。複数のタイトルで独自の制作スタイルを磨きながらシリーズ展開し、コンテンツの国内外展開や新しい表現の創出によって成長を図っています。

経営方針

同社は「アート&ビジネス」の理念のもと、恋愛と戦いを軸にした物語性の高いモバイルコンテンツで成長を図っています。経営指標として売上高と売上高営業利益率を重視しており、営業利益率を一定水準以上に維持することを目標としています。2023年6月期に戦略を修正し、2027年6月期頃までにアプリ事業と新分野(電子コミック・家庭用ゲームを想定)を含む「事業3本柱」を成立させることを目指しています。

同社は重点投資分野として、既存アプリの採算性を高める「ファンダム戦略」と、新分野でのヒット創出に向けた集中的な投資を掲げています。具体的にはアプリ形態の進化やファン向け施策を強化して課金効率を上げると同時に、複数の新規プロジェクトに並行投資し、一定期間内の成果に応じて継続・淘汰を繰り返す「投資サイクル」を回します。ここでいうヒットIPとは同社オリジナルの強いタイトルを指し、それを連続的に生み出すことが差別化の中核です。

同社は新市場開拓として電子コミックやコンシューマー向けの制作・販売ノウハウを獲得し、国内外への展開を進める計画です。そのために事業部ごとに専門性を持たせる組織進化を図り、緩やかな連合体として複数の事業部を育成します。ユーザー獲得面ではモバイル広告やSNSへの広告露出、既存コンテンツ間の誘導強化などの施策を継続しつつ、端末やプラットフォームの変化に応じて配信先を最適化しビジネス効率を最大化していきます。

同社は技術基盤の強化を重要課題と位置づけ、外部サーバーの機動的利用と並行してサーバー構築・保守の強化を進めています。開発面ではプログラムのユニット化や標準化を進めて生産性を高め、技術革新への迅速な対応を可能にする体制を整備します。加えて新卒中心の採用と階層別研修による人材育成、及び自然災害や感染症に備えた危機管理体制の強化にも取り組んでいます。