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TISJP:3626
事業内容
TISは、情報化投資に関わるアウトソーシング業務やクラウドサービス、ソフトウェア開発、ソリューション提供を主な事業としています。また、これらに関連するコンサルティング業務や管理事業も手がけています。TISグループは、連結子会社49社と持分法適用会社60社で構成されています。
TISの事業セグメントは、オファリングサービス、金融IT、産業ITの3つに分かれています。オファリングサービスでは、TISシステムサービス株式会社や日本ICS株式会社などが、知識集約型ITサービスを提供しています。これらのサービスは、TISグループのベストプラクティスに基づいて構築されています。
BPM(ビジネスプロセスマネジメント)セグメントでは、株式会社アグレックスが、IT技術や業務ノウハウを活用して、ビジネスプロセスの高度化や効率化を支援しています。アウトソーシングサービスも提供し、企業の課題解決をサポートしています。
金融ITセグメントでは、金融業界に特化した専門的なノウハウを活用し、事業とIT戦略の推進を支援しています。産業ITセグメントでは、金融以外の産業分野に特化したノウハウを活用し、事業推進をサポートしています。クオリカ株式会社やAJS株式会社がこの分野で活動しています。
広域ITソリューションセグメントでは、株式会社インテックやTISソリューションリンク株式会社が、地域や顧客サイトを含む広範なITプロフェッショナルサービスを提供しています。これにより、課題解決や事業推進を支援しています。
その他のセグメントでは、TISビジネスサービス株式会社やソランピュア株式会社が、各種ITサービスを提供する上での付随的な事業を展開しています。これにより、TISのサービス提供を支える役割を果たしています。
経営方針
TISは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指し、サステナビリティ経営を推進しています。グループの基本理念「OUR PHILOSOPHY」を軸に、社会課題の解決と経営の高度化を図り、ステークホルダーとの価値交換性を向上させることを目指しています。また、2024年4月に策定された「グループビジョン2032」では、「社会に、多彩に、グローバルに」をテーマに、革新的な技術の採用と異業種との協力を通じて、事業の多様化とグローバル化を進めています。
TISの成長戦略は、独自の事業活動領域を戦略ドメインとして定義し、各セグメントが市場特性を踏まえた最適な戦略を展開することにあります。具体的には、ソーシャルイノベーションサービス、コ・クリエーションビジネス、ストラテジックパートナーシップビジネス、IT&ビジネスオファリングサービスの4つの戦略ドメインを設定し、社会課題の解決や新市場の創造を目指しています。
中期経営計画「Frontiers 2026」では、フロンティア開拓を基本方針に掲げ、事業領域の拡大とバリューチェーン全般の質的向上を図っています。特に、アジア市場をターゲットにグローバルパートナーシップを拡大し、ASEANでのビジネス拡大を目指しています。また、テクノロジー戦略では、重要な技術を選定し、先回り研究と現場への早期適用を進めることで競争力を強化しています。
人材戦略では、社員の多様化と先鋭化に注目し、働く意義や環境、報酬の3つの軸で社員エンゲージメントを高める取り組みを進めています。知財戦略では、顧客接点情報のフィードバック強化を通じて知財創出を活性化し、事業規模の拡大と高付加価値化を実現することを目指しています。これらの戦略を通じて、TISは持続的な成長と社会貢献を実現しようとしています。