TSIホールディングスJP:3608

時価総額
¥761.7億
PER
15.8倍
ファッション・アパレル商品の製造販売を中心に、販売代行、人材派遣、合成樹脂製品の製造販売、店舗設計監理、飲食、化粧品、香水、石鹸の仕入販売事業。

事業内容

TSIホールディングスは、ファッション・アパレル商品の製造販売を中心に事業を展開しています。この事業は、アパレル関連事業として18社の連結子会社を通じて行われています。具体的には、衣料品のデザイン、製造、販売を手掛け、多様なブランドを展開しています。

また、TSIホールディングスは、アパレル関連事業に付随する販売代行や人材派遣事業も行っています。これに加えて、合成樹脂製品の製造販売、店舗設計監理、飲食事業、化粧品や香水、石鹸などの仕入れおよび販売事業も展開しています。これらの事業は、8社の連結子会社と1社の持分法適用会社を通じて運営されています。

TSIホールディングスは、2025年にいくつかの子会社の株式譲渡を行いました。例えば、TSIソーイングやトスカバノックの全株式を譲渡し、これに伴い関連会社もグループから外れました。また、Efuego Corp.の全株式も譲渡されました。さらに、Urth Caffe Japanは事業を終了し、法人清算が予定されています。

経営方針

TSIホールディングスは、「ファッションエンターテインメントの力で、世界の共感と社会的価値を生み出す」という目的を掲げ、サステナビリティ経営を基盤にしています。2027年に向けた中期経営計画「TSI Innovation Program 2027 (TIP27)」を策定し、持続可能な成長を目指しています。この計画では、収益力の強化と基盤整備を重視しています。

同社は、収益構造改革を進めるために、仕入原価の低減や需給管理の適正化、店舗収益構造の見直し、システムの効率化、販管コスト削減を重点項目としています。特に、2024年2月期には販管コスト削減が業績に大きく寄与しました。ECサイトの統合も完了し、運営コストの削減が期待されています。

成長回帰に向けた再投資として、ECサイト「mix.tokyo」をリニューアルし、ブランド・EC・店舗をシームレスに結びつけた顧客体験を提供しています。また、ブランドポートフォリオの再評価を行い、成長性と収益性の高いブランドに経営資源を集中させています。新規ブランドの開発やM&Aによる事業展開も視野に入れています。

経営基盤の見直しと強化も進めており、部門の集約や人員配置の最適化を図っています。これにより、課題の迅速な把握と対策の実行が可能となり、収益構造改革と成長回帰のスピードアップを目指しています。これらの施策を通じて、TSIホールディングスは持続可能な成長を実現しようとしています。