山喜JP:3598

時価総額
¥25億
PER
11.7倍
ドレスシャツ、カジュアルウエアの製造・国内外販売、物流、不動産賃貸を展開。

沿革

1946-07創業者宮本武雄が大阪市天王寺区船橋町においてシャツの製造販売を開始。
1953-07大阪府南河内郡美陵町に法人組織として、株式会社山喜商店設立。
1965-09商号をスワン山喜株式会社に変更。
1975-09分社経営への移行のため、株式会社山喜本社に商号変更。
1980-09商号を株式会社山喜本社より山喜株式会社に変更。
1991-09大阪市中央区に株式会社ジョイモント設立。
1991-10タイ王国 ナコーンパトム県にタイ ヤマキ カンパニー リミテッド設立(現・連結子会社)。
1994-04大阪証券取引所市場第二部に上場。
1994-08香港に香港山喜有限公司設立。
1995-03中華人民共和国上海市に上海山喜服装有限公司設立。
1995-04大阪市中央区に山喜ロジテック株式会社設立(現・連結子会社)。
1995-12大阪市中央区に株式会社ジーアンド・ビー設立。
2005-06ラオス人民民主共和国ビエンチャン市にラオ ヤマキ カンパニー リミテッド設立(現・連結子会社)。
2007-08中華人民共和国上海市に上海久満多服装商貿有限公司設立(現・連結子会社)。
2007-11シンガポール共和国にスタイルワークス ピーティーイー リミテッド設立。
2014-11高山CHOYAソーイング株式会社を連結子会社化。CHOYA株式会社より百貨店向けオーダーシャツ事業の一部を譲受。
2015-02CHOYA株式会社より、百貨店既製品卸売事業の一部を譲受。
2015-12当社100%子会社株式会社ジーアンド・ビーを吸収合併。
2017-10シンガポール共和国にジョイリンク ピーティーイー リミテッド設立。
2018-03大阪市中央区にFactory Express Japan株式会社設立。
2018-04当社100%子会社株式会社ジョイモントを吸収合併。
2019-04中華人民共和国塩城市に塩城山喜服装有限公司設立。
2021-03Factory Express Japan株式会社をアパレルReSTARTファンド株式会社に譲渡。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
2023-03当社100%子会社上海山喜服装有限公司の株式を上海源禾銘企業管理有限公司へ全部譲渡、そのため、上海山喜服装有限公司の子会社である塩城山喜服装有限公司も当社グループから離脱。
2024-02上海久満多服装商貿有限公司を、上海山喜商貿有限公司に社名変更。
2024-05株式会社フェールムラカミの株式を取得。

事業内容

山喜は、ドレスシャツやカジュアルウェアの製造および販売を主軸に展開する企業グループで、国内外の市場において事業を行っています。同社グループは、山喜を含む子会社7社で構成されており、事業内容は大きく3つのセグメントに分けられます。

第一のセグメントは国内販売事業で、日本国内でのドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの卸売および小売事業、それに付随する物流事業、不動産賃貸事業を展開しています。シャツ販売事業は山喜が、シャツ物流事業は山喜ロジテック㈱が担当。また、不動産賃貸事業は山喜、山喜ロジテック㈱、山喜ソーイング㈱が所有する不動産を賃貸しています。

第二のセグメントは製造事業で、国内外でのドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの製造を行っています。このセグメントには山喜ソーイング㈱、香港山喜有限公司、上海山喜服装有限公司(2023年3月31日に全株式を譲渡しグループを離脱)、塩城山喜服装有限公司(同日グループ離脱)、タイ ヤマキ カンパニー リミテッド、ラオ ヤマキ カンパニー リミテッドが含まれます。

第三のセグメントは海外販売事業で、海外におけるドレスシャツ、カジュアルウェア、レディースシャツの販売を行っており、上海久満多服装商貿有限公司、ジョイリンク ピーティーイー リミテッドが販売事業を担当しています。

これらの事業セグメントを通じて、山喜グループはアパレル製品の製造から販売、物流、不動産賃貸まで幅広いビジネスを展開しており、国内外の市場でその存在感を示しています。

経営方針

山喜は、アパレル業界において、ドレスシャツやカジュアルウェアの製造および販売を中心に事業を展開している企業です。同社は、創業以来「最良の企業たれ」を社是とし、時代の変化に対応したシャツファッションを提案し、生活文化の向上に貢献しています。また、株主・顧客・社員・取引先から信頼される企業を目指し、収益の向上と共存共栄を図っています。

2023年度を初年度とする新中期3ヵ年経営計画を実行し、アフターコロナにおける業績回復を目指しています。この計画には、「FANFUN150」のスローガンのもと、新規顧客の獲得とファンの拡大、オリジナルブランドの構築、BtoCの強化による収益アップ、新商品開発と売上拡大、物流対応力の強化、国内外の自社工場・海外販売子会社の収益改善、SDGsへの取り組みなど、多岐にわたる重点領域が設定されています。

具体的には、オリジナルブランド「SWAN」の復活とメンズ&レディースでの展開、オンライン販売の拡大、オムニチャネル化の推進、新商品開発の機能強化、OEMからODM提案型営業への転換、新規得意先の開拓、物流効率の改善、国内外の自社工場の連携強化、海外販売体制の強化などが挙げられます。また、環境問題への取り組みとして、リサイクル素材の使用やプラスチック製付属品の全廃など、SDGsに沿った活動も強化しています。

これらの施策を通じて、山喜は2025年度に売上高150億円、経常利益4.3億円を目標としており、業績の回復と収益基盤の安定化に努めています。同社は、アパレル業界の転換期において、事業戦略の見直しや新規事業の検討を進め、次なる成長への対策を講じています。