昭栄薬品JP:3537

時価総額
¥55億
PER
12.6倍
天然油脂由来のオレオケミカルを中心に、化学品、日用品、土木建設資材の各事業を展開する昭栄薬品株式会社。

事業内容

昭栄薬品は、主に化学品事業を中心に展開しており、天然油脂由来の油脂化学品、通称「オレオケミカル」を取り扱っています。オレオケミカルは、パーム油やヤシ油などを原材料とし、再生産が可能で環境負荷が低いという特徴があります。

昭栄薬品の化学品事業では、脂肪酸、脂肪アミン、脂肪アルコール、グリセリンなどのオレオケミカルを界面活性剤の原材料として仕入れ、これらを中間製品メーカーに販売しています。最終製品は石鹸や洗剤、シャンプー、化粧品などに使用されます。

日用品事業では、昭栄薬品は「安心・安全」をテーマに家庭用洗剤や業務用洗浄剤を企画し、OEMで販売しています。化学品事業での専門性を活かし、最適な原材料の調達と生産委託を効率的に行っています。

土木建設資材事業では、昭栄薬品は地盤改良やコンクリート補修に使用する材料や添加剤を取り扱っています。特に環境改善薬剤の販売においては、特許権を取得し、優位性を持っています。これにより、ゼネコンなどと共同で新工法の開発を進めています。

経営方針

昭栄薬品は、持続的な成長を目指し、化学品、日用品、土木建設資材の各事業において市場の深耕を図る「集中戦略」を推進しています。特に、オレオケミカルを中心とした化学品分野に経営資源を集中させ、効率的な市場展開を行っています。

中期経営計画では、昭栄薬品は売上総利益の持続的な増加を目標に掲げています。2026年3月期には、売上高24,464百万円、売上総利益2,016百万円を見込んでおり、経済環境の変化に対応しつつ、安定した成長を目指しています。

昭栄薬品の化学品事業は、オレオケミカルを界面活性剤の原材料として取り扱い、川上から川下までの流通をカバーするビジネスモデルを構築しています。これにより、顧客のニーズに応じた新商品開発を支援し、グローバルな取引拡大を図っています。

日用品事業では、「安心・安全」をテーマにした商品企画を強化し、OEMでの販売を行っています。化学品事業での専門性を活かし、最適な原材料の調達と生産委託を効率的に行い、顧客のブランド価値を高める商品提供を目指しています。

土木建設資材事業では、地盤改良やコンクリート補修に使用する材料・添加剤の販売に注力しています。特に環境改善薬剤の販売においては、ゼネコンとの共同開発を進め、差別化を図っています。これにより、持続的な成長を支える基盤を強化しています。