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アツギJP:3529
事業内容
アツギは、主に繊維事業、不動産事業、その他の事業セグメントを展開しています。繊維事業では、レッグウェアやインナーウェアの製造、仕入、販売を行っています。主要な関連会社には、アツギ株式会社、株式会社レナウンインクス、厚木(上海)時装貿易有限公司などがあります。
不動産事業では、アツギが不動産の販売や賃貸を手がけています。このセグメントは、主にアツギ株式会社が担当しており、事業の多角化を図っています。
その他の事業には、介護用品の仕入と販売、グループホームの運営、太陽光発電による売電が含まれます。これらの事業は、アツギケア株式会社やアツギ株式会社が担当しています。
経営方針
アツギは、2023年から2025年までの中期経営計画「ATSUGI VISION 2024」を掲げ、成長戦略を推進しています。この計画では、「顧客視点に立脚した価値創りへのシフト」や「ブランド力強化による市場ポジションの明確化」など、4つの課題を設定しています。
これらの課題に対して、アツギは「付加価値の最大化」や「コスト構造改革」などの戦略を実施し、黒字転換を目指しています。また、持続的成長のための安定した財務基盤の確立を目指し、生産拠点の海外集約や商品の価格見直しなどの施策を進めています。
特に、D2C(Direct to Consumer)事業の拡大に注力していますが、原材料やエネルギーコストの上昇、円安の影響で収益面での課題が残っています。これにより、繊維事業の収益性低下や固定資産の減損損失が発生し、経営目標の達成には至っていません。
アツギは、業績回復と企業体質の強化を目指し、収益構造の再構築を進めています。高付加価値商品の拡大や市場競争力の強化、人的資本経営の推進に取り組む方針です。しかし、世界情勢や国内景気の不安定さを考慮し、新たな中期経営計画の公表を延期しています。