芦森工業JP:3526

時価総額
¥136.8億
PER
5倍
自動車安全部品事業ではシートベルト、エアバッグ、機能製品事業では高機能資材織物、消防用ホース、その他で太陽光売電、不動産賃貸を展開。

沿革

1878-11芦森武兵衛が個人経営で、我が国最初の伝導用綿ロープの製造に着手。その後、紡織用スピンドルテープ及びバンドを主とする細巾織物、組紐の製造に着手。
1935-12法人組織にし、株式会社芦森製綱所(資本金100万円)設立。
1943-05企業整備を契機に東洋紡績株式会社に経営委任。
1944-05社名を芦森工業株式会社に改称。
1949-02東洋紡績株式会社より株式を買い戻して独立。
1950-01大阪証券取引所市場第一部上場。
1952-09消防用「ジェットホース」の製造販売を開始。
1953-02東京支店(現東京支社)を開設。
1953-11合成繊維ロープの製造販売を開始。
1960-10大阪市東淀川区の本社工場を、本店(大阪市東区)と大阪工場(摂津市)に分離して新築移転。
1961-12東京証券取引所市場第一部上場。
1962-06自動車用シートベルトの製造販売を開始。
1980-07東京瓦斯株式会社との共同開発により導管補修工法「パルテム」の実用化に成功。
1981-02「パルテム」の工事専門会社として芦森エンジニアリング株式会社を設立。
1985-04福井工場を開設し、ロープ事業を集約化。
1986-10「パルテム」の専用工場として東京工場(現芦森エンジニアリング株式会社東京事業所)を新設。
1988-11本社を大阪市西区に新築移転。
1989-08エアバッグの製造を開始。
1990-10「自動車安全部品」の専用工場として防府工場を新設。
1998-02タイのKPN Group CO., LTD.及び㈲トーヨー産業と合弁会社KPN ASHIMORI CO., LTD. (現ASHIMORI (Thailand) CO., LTD.)設立。
2004-01生産能力増強のため、ASHIMORI (Thailand) CO., LTD. を現所在地に新築移転。
2005-04芦森科技(無錫)有限公司を中国 江蘇省無錫市に設立。
2008-07芦森工業山口株式会社を設立。
2008-10「自動車安全部品」の専用工場として浜松工場を新設。
2009-10Ashimori India Private LTD.をインド ラジャスタン州に設立。
2010-08防府工場を閉鎖。
2011-10ASHIMORI KOREA CO., LTD. を韓国 江原道原州市に設立。
2012-02ASHIMORI INDUSTRIA de MEXICO, S.A. de C.V. をメキシコ グアナファト州に設立。
2013-04無錫芦森国際貿易有限公司を中国 江蘇省無錫市に設立。
2016-05オールセーフ株式会社を子会社化。
2017-06欧州事務所をドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州に開設。欧州事務所をドイツ バーデン=ヴュルテンベルク州に開設。タカラ産業株式会社を子会社化。
2017-09本社機能を大阪工場へ移転し、本社・大阪工場に改称。大阪支社を開設。
2017-10株式会社柴田工業を子会社化。
2019-10欧州事務所を現地法人化し、Ashimori Europe GmbHをドイツに設立。
2022-04東京証券取引所プライム市場に移行。
2023-10東京証券取引所スタンダード市場に移行。

事業内容

芦森工業株式会社とそのグループ企業(子会社14社及び関連会社1社)は、複数の事業セグメントを展開しています。主要な事業セグメントには「自動車安全部品事業」と「機能製品事業」があります。これらのセグメントは、国内外での包括的な戦略を基に事業活動を行っています。

自動車安全部品事業では、自動車用シートベルト、エアバッグ、後部車室用カバー(トノカバー)、電動リアサンシェードなどを製造・販売しています。この事業は、芦森工業を含む10社で構成されており、国内外の子会社が製造・販売を手掛けています。

機能製品事業では、高機能資材織物、合繊ロープ、細巾織物、消防用ホース、消火栓用ホース、産業用ホース、防災用品、管路補修用ホース及び工事、その他関連材料などを提供しています。このセグメントは、芦森工業を含む9社で展開され、子会社や関連会社が製造・販売を行っています。また、工事材料の販売とパルテム工事もこのセグメントに含まれます。

その他の事業として、芦森工業は太陽光を活用した売電事業や、子会社を通じた不動産の賃貸事業も手がけています。これらは2社で構成されています。

これらの事業セグメントを通じて、芦森工業グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、国内外の市場で事業を展開しています。

経営方針

芦森工業株式会社は、その中期経営計画において、2022年から2025年の3年間にわたる戦略を策定しています。同社は、投下資本利益率(ROIC)を事業評価の指標として導入し、経営効率と財務体質の改善に注力しています。特に、自動車分野と管路更生分野に経営資源を集中させ、成長市場での新たな挑戦を推進しています。

自動車分野では、豊田合成株式会社との協業を深化させ、セーフティシステムの開発を進めることで、新規顧客の獲得や受注拡大に努めています。一方、管路更生分野では、老朽化した国内インフラの更新が見込まれる中、新工法の開発と下水道分野以外への展開を強化し、需要の拡大に対応しています。

さらに、芦森工業は、SDGsとの親和性の高い商品の開発を進めるとともに、省エネによる環境負荷の軽減、従業員が働きやすい環境づくり、社会貢献活動への取り組みなど、サステナブルなものづくりを推進しています。

経済環境の不透明さの中、同社は、自動車安全部品事業における安全性能の向上やコスト低減への対応、機能製品事業における防災・減災意識の高まりへの対応など、事業ごとの取り組みを強化しています。これらの戦略を通じて、芦森工業は、長期的な視野に立った安定した経営基盤の確立と、社会貢献を目指しています。