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デュアルタップJP:3469
事業内容
デュアルタップは、東京23区を中心に資産運用型マンション「XEBEC(ジーベック)」の企画・開発・分譲を主力に事業を展開しています。同社は駅近で機能性の高い小型マンションを中心に開発し、中古マンションやオフィスビルの再生売却も手掛けています。
主要顧客は個人投資家や投資ファンド、企業などで、物件販売が売上の柱となっています。同社は販売収入に加えて、賃貸管理やサブリース、家賃保証といった管理業務からの継続的な手数料収入や賃料収入で安定的な収益基盤を築いています。
事業は大きく販売事業、国内の不動産管理事業、海外不動産事業の三つに分かれています。同社は販売で資産運用型とコンパクト型の居室を展開し、管理事業ではサブリースや家賃集金代行、建物管理を子会社と連携して実施しています。海外ではマレーシアを拠点に現地法人を通じた建物管理を拡大しており、多数の管理戸数を有しています。
経営方針
同社は安定的かつ着実な成長を目指しています。具体的には売上高営業利益率3%〜5%、自己資本比率20%を目標に掲げ、過度な拡大を避けて採算性を重視した事業運営を行っています。主力の資産運用型マンション「XEBEC(ジーベック)」の安定供給を通じて収益基盤を固めるとともに、手元流動性の確保や金融機関との関係強化、内部留保の確保など財務基盤の維持・拡大にも注力しています。
同社は重点的に東京23区の駅近立地に投資し、立地と機能性を両立させた小型マンション開発で差別化を図っています。具体的施策として用地の迅速な仕入れ体制の構築、デザインや設備の改善、既存顧客の紹介に加えインターネットやSNSを活用した集客を強化し、個人投資家のみならず上場リートや私募リート、不動産ファンド、法人など多様な販売チャネルを拡大します。さらに分譲から賃貸管理、建物管理まで一貫して手掛けることでブランド価値を高め、入居率の維持や賃料収入の安定化を図っています。
同社は事業領域の拡大にも取り組んでいます。管理戸数の増加を狙い、自社開発物件だけでなく他社販売物件の管理受託を積極的に獲得し、サブリースや家賃保証などの継続的な手数料収入比率を高める計画です。海外面ではマレーシアを拠点にアフターサービスや建物管理事業を拡充し、日本の管理品質やおもてなしを生かして商業施設を含む管理領域へ展開を進めます。
同社は技術革新を経営の重要施策と位置づけ、業務効率化と品質向上を進めています。具体的には入居者データベースや電子契約の導入、インターネットを使った集客の高度化、建物の遠隔監視や省エネ設備の採用による維持管理の効率化、そして工事工程管理や仕入れプロセスのデジタル化を通じて労働規制や建築資材高騰などのリスクに対応する仕組みを整備しています。併せて社員の専門性向上や資格取得支援を進め、技術と人材の両面で競争力を強化しています。