稲葉製作所JP:3421

時価総額
¥302.1億
PER
14倍
鋼製物置セグメントでは物置・ガレージ・倉庫の製造販売、オフィス家具セグメントでは机・椅子・壁面収納庫の製造販売を展開。

沿革

1950-11プレス加工メーカーとして、東京都大田区大森に株式会社稲葉製作所を設立し、同時に東京工場を開設
1959-02東京都大田区矢口に本店を移転
1961-04鋼製事務用机の製造を開始
1968-03愛知県犬山市に犬山工場を開設、鋼製ラックの製造を開始
1972-04本店内に東京営業所を、大阪府大阪市に大阪営業所を開設
1973-04大阪府摂津市に大阪配送センターを開設
1974-11犬山工場内に、名古屋営業所を開設
1975-03鋼製物置の製造を開始
1975-05犬山工場内に、犬山配送センターを開設
1976-05福岡県福岡市に福岡営業所及び福岡配送センターを開設
1980-08神奈川県大和市に大和工場を開設、同時に大和配送センターを開設
1985-03兵庫県西宮市に大阪営業所及び大阪配送センターを移転
1985-12宮城県仙台市に東北配送センターを開設
1986-11群馬県前橋市に北関東配送センターを開設
1987-05鹿児島県鹿児島市に鹿児島配送センターを開設
1988-04千葉県東葛飾郡(現在の柏市)に千葉沼南工場(現在の柏工場)を開設、同時に千葉沼南配送センター(現在の柏配送センター)を開設
1988-10事務用椅子の製造を開始
1989-04北海道江別市に北海道配送センターを開設
1989-06新潟県新潟市に新潟配送センターを開設
1990-10愛媛県松山市に松山配送センターを開設
1991-08香川県高松市に四国配送センター(現在の高松配送センター)を開設
1991-10長野県須坂市に長野配送センターを開設(現在は長野市に移転)
1993-02岡山県岡山市に岡山配送センターを開設
1993-06山口県山口市に山口配送センターを開設
1994-03イナバインターナショナル株式会社を設立、同時に東京オフィスショールームを開設
1996-02株式会社共進を設立
1996-04熊本県熊本市に熊本配送センターを開設
1996-12静岡県志太郡岡部町(現在の藤枝市)に静岡配送センターを開設
1998-06日本証券業協会に株式を店頭登録
1998-08静岡県志太郡岡部町(現在の藤枝市)に静岡営業所を、宮城県仙台市に仙台営業所を開設
1998-11大阪市北区に大阪オフィスショールームを開設
1999-12広島県広島市に広島配送センターを開設
2000-06東京証券取引所市場第二部上場
2000-08広島県広島市に広島営業所を開設
2002-01東京証券取引所市場第一部上場
2005-09東京工場と大和工場を統合し、東京工場を閉鎖
2006-09柏工場内に千葉営業所を、大和工場内に神奈川営業所を開設
2007-08本社新社屋完成
2008-08本社物流倉庫完成
2009-12大和工場を閉鎖
2010-11福島県郡山市に郡山配送センターを開設
2011-09石川県金沢市に北陸配送センター(現在の石川配送センター)を開設
2013-04群馬県富岡市にイナバ富岡メガソーラーを開設、発電を開始
2013-10神奈川県藤沢市に神奈川営業所、神奈川配送センター(大和配送センターより)を移設
2015-03宮崎県宮崎市に宮崎配送センターを開設
2015-05会社分割によりイナバクリエイト株式会社を設立
2016-01大阪市中央区に大阪ショールームを移転
2016-03群馬県富岡市に富岡工場を開設
2017-03北海道函館市に函館配送センターを開設
2018-08北海道札幌市に札幌営業所を開設
2019-09福井県福井市に福井配送センターを開設
2020-12静岡県焼津市に静岡営業所・静岡配送センターを移設(静岡県藤枝市から移転)
2022-04北海道札幌市に北海道配送センターを移設(北海道江別市から移転)。移設と同時に
札幌配送センターに改称
2023-02神奈川営業所を閉鎖

事業内容

稲葉製作所とそのグループ会社は、主に二つの事業セグメントに分かれています。一つ目は「鋼製物置セグメント」で、物置、ガレージ、倉庫などの製造および販売を手掛けています。稲葉製作所自身が製品を製造し、代理店や販売店を通じて販売しています。このセグメントにおいて、連結子会社の株式会社共進は代理店として稲葉製作所から製品を仕入れ販売するほか、北関東配送センターの運営を受託しています。イナバクリエイト株式会社も稲葉製作所から製品を仕入れ、レンタル収納業務やトランクルーム用パーテーションの販売を行っています。非連結子会社の株式会社カトウ産業は、新潟配送センターの運営を受託するとともに、代理店として製品の販売を行っています。

二つ目のセグメントは「オフィス家具セグメント」で、机、椅子、壁面収納庫などの製造および販売を行っています。稲葉製作所はOEM製品を直接OEM先へ販売する一方で、OEM製品以外は代理店や販売店を通じて販売しています。連結子会社のイナバインターナショナル株式会社は、オフィス家具の代理店として稲葉製作所から製品を仕入れ、販売を行っています。

また、非連結子会社のイナバロジスティクス株式会社は、稲葉製作所およびイナバインターナショナル株式会社の物流業務や施工業務を担っています。これらの事業を通じて、稲葉製作所グループは幅広い製品とサービスを提供し、顧客の多様なニーズに応えています。

経営方針

稲葉製作所は、そのグループ企業と共に、鋼製物置とオフィス家具の二つの主要事業セグメントを通じて、独自性のある高品質な製品の提供を目指しています。同社は、顧客の声に耳を傾け、従業員が新しいアイデアを出し合い、創造性を発揮することで、最高の品質と価値を生み出すことを経営理念として掲げています。技術部門では「独自性」の追求、製造部門では「品質とコスト」の最適化、営業部門では「信頼」の獲得に努めています。

経営戦略として、稲葉製作所は一貫体制の維持・強化に注力しています。1940年の創業以来、新技術・新製品の開発に取り組み、鋼製物置市場では国内トップシェアを獲得しています。また、物置で培ったノウハウを活かし、ガレージや倉庫などの製品領域を拡大しています。オフィス家具事業では、ユーザーの使いやすさを追求し、ノックダウン方式の採用など、オフィス空間のトータルプロデュースに努めています。

基盤事業の成長と収益力の向上を目指し、新製品開発や用途開発、職人の育成に力を入れています。鋼製物置事業では、主力ブランドへの集中と新製品の投入により、売上高の拡大と収益力の向上を図っています。オフィス家具事業では、顧客ニーズにマッチした製品の拡充や提案営業の強化、コスト抑制に取り組んでいます。

経営基盤の強化にも注力し、生産革新や積極的な設備投資を進めています。富岡工場の新設や犬山工場、柏工場の刷新を通じて、生産能力の増強と自動化を推進し、収益力の向上と物流負荷の低減を目指しています。

このように、稲葉製作所は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、一貫体制の維持・強化、基盤事業の成長と収益力の向上、経営基盤の強化という三つの柱を中心に事業戦略を推進しています。