東レJP:3402

時価総額
¥1.63兆
PER
18.5倍
繊維事業、機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業、環境・エンジニアリング事業、ライフサイエンス事業、分析・調査・研究等のサービス関連事業。

事業内容

東レは、多岐にわたる事業セグメントを持ち、さまざまな製品やサービスを提供しています。まず、繊維事業では、ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの糸や綿、紡績糸、織編物、不織布、人工皮革、アパレル製品を手がけています。これにより、衣料品や産業用素材として幅広く利用されています。

次に、機能化成品事業では、ナイロンやABS、PBT、PPSなどの樹脂および樹脂成形品、ポリオレフィンフォーム、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのフィルムおよびフィルム加工品を提供しています。また、合成繊維やプラスチック原料、ファインケミカル、電子情報材料、印写材料も取り扱っています。

炭素繊維複合材料事業では、炭素繊維およびその複合材料、成形品を製造しています。これらの製品は、航空宇宙、自動車、風力発電などの分野で使用され、軽量化や強度向上に貢献しています。

環境・エンジニアリング事業では、水処理用機能膜および関連機器、総合エンジニアリング、マンション、産業機械類、住宅・建築・土木材料を提供しています。これにより、持続可能な社会の実現に向けたソリューションを提供しています。

ライフサイエンス事業では、医薬品や医療機器を開発・販売しています。これにより、健康と福祉の向上に寄与しています。その他の事業としては、分析・調査・研究などのサービス関連事業を展開しています。これにより、さまざまな産業分野における技術革新を支援しています。

経営方針

東レは、持続可能な成長を目指し、長期経営ビジョン「TORAY VISION 2030」を掲げています。このビジョンは、2050年に向けた持続可能な社会の実現を目指し、2030年度までの数値目標を設定しています。東レは、人口増加や環境問題などの地球規模の課題に対し、革新技術と先端材料を提供することで、持続可能なソリューションを追求しています。

中期経営課題「プロジェクト AP-G 2025」では、持続的かつ健全な成長を実現するための戦略を展開しています。このプロジェクトは、サステナビリティイノベーション(SI)事業とデジタルイノベーション(DI)事業の拡大を重視し、事業の高度化と高付加価値化を推進しています。また、財務健全性を確保しつつ、成長投資を可能にする経営基盤の強化を図っています。

東レは、繊維事業において環境配慮型素材を活用した高感性・高機能商品の開発を進めています。機能化成品事業では、電動化やIoT化に対応した製品の開発を強化し、リサイクル材料の事業規模拡大を目指しています。炭素繊維複合材料事業では、航空機用途の拡大と新エネルギー分野での事業機会を追求しています。

環境・エンジニアリング事業では、水処理技術の強化を図り、グローバルシェアNo.1を目指しています。ライフサイエンス事業では、医薬品や医療機器の開発を進め、健康と福祉の向上に貢献しています。これらの戦略を通じて、東レは持続可能な社会の実現に向けたリーダーシップを発揮しています。