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セブン&アイ・ホールディングスJP:3382
事業内容
セブン&アイ・ホールディングスは、流通業を中心とした企業グループで、主に国内外のコンビニエンスストア事業、スーパーストア事業、金融関連事業を展開しています。具体的には、国内外でのセブン-イレブンの運営や、イトーヨーカ堂を中心としたスーパーストアの運営、セブン銀行を中心とした金融サービスを提供しています。
国内コンビニエンスストア事業では、セブン-イレブン・ジャパンやセブン-イレブン・沖縄などが主要な企業です。これらの企業は、全国に広がるセブン-イレブンの店舗を通じて、日常生活に必要な商品やサービスを提供しています。また、セブンドリーム・ドットコムやセブンネットショッピングなどのオンラインサービスも展開しています。
海外コンビニエンスストア事業では、7-Eleven, Inc.やSEJ Asset Management & Investment Companyなどが主要な企業です。これらの企業は、アメリカや中国、オーストラリアなどでセブン-イレブンの店舗を運営し、現地のニーズに合わせた商品やサービスを提供しています。
スーパーストア事業では、イトーヨーカ堂やヨークベニマルなどが主要な企業です。これらの企業は、食品や日用品、衣料品などを取り扱う大型店舗を運営し、地域の消費者に幅広い商品を提供しています。また、イトーヨーカドーネットスーパーを通じて、オンラインでの買い物も可能です。
金融関連事業では、セブン銀行やセブン・フィナンシャルサービスが主要な企業です。セブン銀行は、全国のセブン-イレブン店舗を中心にATMを設置し、便利な金融サービスを提供しています。また、セブン・カードサービスを通じて、クレジットカードや電子マネーのサービスも展開しています。
その他の事業には、赤ちゃん本舗やロフトなどが含まれます。これらの企業は、ベビー用品や生活雑貨、文具などを取り扱い、消費者の多様なニーズに応えています。また、セブン&アイ・フードシステムズを通じて、飲食店の運営も行っています。
経営方針
セブン&アイ・ホールディングスは、変化への迅速な対応と基本の徹底を経営方針に掲げ、グローバルリテーラーとしての地位を強化しています。特に「食」の強みを活かし、コンビニエンスストア事業を中心に、世界トップクラスのリテールグループを目指しています。また、ガバナンスの強化とサステナビリティの取り組みを経営の根幹に据え、企業価値と株主価値の最大化を図っています。
同社の中期経営計画(2021-2025)では、EBITDAやROEなどの財務指標を設定し、資本コストを上回るリターンの拡大を目指しています。特に、2025年度にはEBITDAを1.1兆円以上、ROEを11.5%以上とする目標を掲げ、キャッシュ・フローの創出力を高めることを重視しています。
2030年に向けたビジョンとして、セブン‐イレブン事業を核に、テクノロジーを活用した流通革新を推進し、「食」を中心とした世界トップクラスのリテールグループを目指しています。これにより、グローバルな成長戦略を展開し、流通業界をリードする存在を目指しています。
同社は、北米市場での成長加速やIT/DX戦略の強化を通じて、グローバルコンビニエンスストア事業の拡大を図っています。また、首都圏スーパーストア事業の変革を進め、小売と金融のシナジーを最大化することで、企業価値の向上を目指しています。
サステナビリティの観点からは、環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』を策定し、CO₂排出量削減やプラスチック対策などに取り組んでいます。これにより、持続可能な社会の実現を目指し、社会課題の解決に貢献しています。
コーポレートガバナンスの強化にも注力し、取締役会の多様性向上や独立社外取締役の増員を進めています。これにより、適切な意思決定と監督を実施し、企業価値の向上を図っています。
人財政策では、経営戦略と連動した人財育成を推進し、社員の成長機会を提供しています。多様な人財が活躍できる職場環境を整え、組織の活性化と競争力強化を目指しています。