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ゼネラル・オイスターJP:3224
事業内容
ゼネラル・オイスターは、牡蠣を中心とした事業を展開する企業で、主に以下の事業セグメントを持っています。
1. **店舗事業**: ゼネラル・オイスターは、国内最大級のオイスターバーチェーンを運営しています。東京を中心に「8th SEA OYSTER Bar」などのブランドで、牡蠣を生で楽しむスタイルを提供しています。店舗では、産地や季節ごとの風味を活かした「オイスタープレート」や、焼き・蒸しなどの調理法で新しい食体験を提案しています。
2. **卸売事業**: ゼネラル・オイスターは、独自の浄化・検査体制を整え、安全で高品質な牡蠣を全国の飲食店舗に卸売しています。約900店舗と取引を行い、店舗事業での牡蠣消費量を背景に、全国の生産者から集中購買を実施しています。
3. **加工事業**: 岩手県大槌町に加工工場を持ち、「冷凍カキフライ」や「冷凍粒牡蠣(IQF)」などの加工品を製造しています。この工場は、店舗事業のセントラルキッチンとして機能し、今後は取り扱い品目を増やし、生産性を高める計画です。
4. **浄化事業**: ゼネラル・オイスターは、牡蠣の安全性を確保するため、富山県に浄化センターを設置しています。海洋深層水を利用した浄化工程を経て、厚生労働省の基準を超える自社基準をクリアした牡蠣を提供しています。
5. **再生可能エネルギー事業**: 2024年1月から、太陽光発電所の権利売買事業を開始し、新たな収益基盤の構築を目指しています。
6. **その他事業**: イベント事業やEC事業も展開しており、地方創生を目的としたイベントや、オンラインでの牡蠣や関連商品の販売を行っています。
ゼネラル・オイスターは、これらの事業を通じて、安全で高品質な牡蠣を提供し、日本の伝統食材である牡蠣を広く普及させることを目指しています。
経営方針
ゼネラル・オイスターは、外食業界の厳しい経営環境を背景に、成長戦略を多角的に展開しています。まず、店舗事業では、オペレーションの効率化を進めつつ、収益性の高い新業態の開発に注力しています。従業員の採用と教育を強化し、安定した接客サービスを提供することで、魅力ある店舗づくりを目指しています。
卸売事業においては、安心安全のプラットフォームを活用し、国内外での取引先開拓を進めています。特に、食品展示会への出展や取引先の紹介依頼を強化し、取り扱い高の増加を図っています。海外市場では、東アジアからアジア全体へと販路を拡大し、収益力の向上を目指しています。
加工事業では、これまでの魚介類の受託加工から、店舗事業向けのセントラルキッチンとしての機能を強化しています。また、製造した牡蠣加工品の外部販売先を模索し、収支の改善を図っています。浄化事業では、設備の拡張と特許技術を活用し、牡蠣の安定供給を目指しています。
再生可能エネルギー事業は、2024年1月から新規事業として開始され、長期的な成長軸の一つとして位置づけられています。人材の確保と育成も重要視されており、若手採用や外国籍の特定技能人材の採用を進め、従業員の能力を最大限に発揮できる環境作りを推進しています。
衛生管理の強化も重点領域であり、各店舗やセンターでの衛生管理の徹底を図っています。ノロウイルス検査の二重検査を行い、全従業員の健康管理に努めています。内部統制の強化も進められ、コーポレート・ガバナンスの強化を通じて、ステークホルダーからの信頼を得ることを目指しています。