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日東紡績JP:3110
事業内容
日東紡績は、以下の6つの事業セグメントを展開しています。
1. **電子材料事業**: 日東紡績は、電子材料用途のグラスファイバー製品を開発、製造、販売しています。日東グラスファイバー工業やBaotek Industrial Materials Ltd.などの関連会社が、原料や製品を日東紡績に供給しています。
2. **メディカル事業**: 体外診断用医薬品の開発、製造、販売を行っています。ニットーボーメディカルがこの分野で活動しており、Nittobo America Inc.は抗血清の製造と販売を手がけています。
3. **複合材事業**: プラスチック強化材料用途のグラスファイバー製品を提供しています。富士ファイバーグラスが日東紡績に製品を供給しています。
4. **資材・ケミカル事業**: 産業資材用途のグラスファイバー製品やケミカル製品、芯地製品、機能資材、ふきんの開発、製造、販売を行っています。日東紡アドバンテックスがこの分野で活動しています。
5. **断熱材事業**: 断熱、保温、吸音用途のグラスウール製品を提供しています。パラマウント硝子工業が製造と販売を担当し、一部原料を日東紡績から購入しています。
6. **その他事業**: 産業機械設備の設計、製作、販売、施工メンテナンス、サービス事業を展開しています。日東紡テクノが設備工事を請け負い、双洋がグラスファイバー製品を販売しています。
経営方針
日東紡績は、持続可能な社会の実現を目指し、長期ビジョン「Big VISION 2030」に基づく中期経営計画(2024-2027年度)を推進しています。この計画では、「環境・エネルギー」「デジタル化社会」「健康・安心・安全」の3つの重点領域において、グローバル・ニッチNo.1を目指す企業グループとしての成長を図っています。
同社は、電子材料事業において、AIサーバー向けの需要に応えるため、スペシャルガラスの生産能力を拡大しています。また、メディカル事業では、体外診断用医薬品の高機能化を進め、国内外での市場拡大を図っています。これらの分野での積極的な設備投資と研究開発体制の強化が、成長戦略の柱となっています。
さらに、複合材や資材・ケミカル、断熱材事業においても、既存事業の深掘りと新たな発想による事業探索を進めています。特に、グラスファイバーや繊維などの分野での新たなビジネスチャンスを模索し、2030年以降の持続的成長を見据えた取り組みを行っています。
環境目標として、2030年度までにCO2排出量を2013年度比で30%削減し、2050年度にはカーボンニュートラルを達成することを掲げています。これに向けて、サステナビリティ推進委員会を設置し、具体的な施策の検討と推進を行っています。