カワサキJP:3045

時価総額
¥40.9億
PER
10.8倍
服飾・賃貸倉庫・ホテル事業の有力企業。輸入高級ハンカチ・タオルやシニア向け婦人服飾雑貨のレイクアルスターブランドを展開。2023年4月にホテルを直営化し宿泊・料飲サービスを開始。国内中心に中国・台湾・フィリピン・インドネシアで外注生産、大阪泉州地域で倉庫賃貸と太陽光発電を展開。

事業内容

カワサキは、輸入高級ハンカチ・タオルやホームインテリア、婦人向け服飾雑貨の企画・販売を中核に事業を展開しています。同社は主にシニア女性を対象に商品を企画し、国内外で外注生産した製品を卸売や百貨店、専門店、通信販売を通じて流通させるほか、直営のブティックでの販売も行っています。

主要な顧客層はシニア世代の女性と小売・通信販売事業者で、販売収入が同社の中心的な収益源になっています。加えて、物流倉庫の賃貸や倉庫屋根を活用した太陽光発電、直営ホテルの宿泊・料飲といった事業が補助的な安定収入を生み出しています。

事業は大きく服飾事業、賃貸・倉庫事業、ホテル事業の三本柱で構成されています。服飾事業ではハンカチ・タオル、バッグ、衣料などを取りそろえ、賃貸・倉庫事業では物流倉庫の賃貸・営業倉庫と太陽光発電を行い、ホテル事業では直営ホテルで宿泊と飲食サービスを提供しています。

経営方針

同社は収益力の向上を経営の最優先課題と位置づけ、売上高や営業利益、経常利益、当期純利益の拡大を図るとともに、自己資本利益率(ROE)8%以上を中長期的な数値目標に掲げています。具体的には在庫水準の引き下げや販売チャネルの最適化によって資金効率を高め、既存事業の収益性改善を通じて株主価値の向上を目指しています。

重点投資の中心は服飾事業で、輸入高級ハンカチ・タオルや婦人向け雑貨を強化して差別化を図ります。同社は「レイクアルスター」など既存ブランドの強化に加え、団塊世代をはじめとするシニア女性の嗜好に合わせた新製品開発を進め、良い商品を安く・早く届ける方針です。チャネル面では百貨店や専門店に加え、通信販売や直営ブティック、宣伝媒体を活用して販売経路を広げることで他社と差別化を図ります。

事業拡大では賃貸・倉庫事業とホテル事業の安定収益化を目指しています。倉庫部門では立地優位を生かし、設備の大型化・近代化を進めて新しい倉庫需要に対応するとともに、屋根を活用した太陽光発電で補助的な収入源を確保します。ホテル事業はリニューアル効果や飲食部門との連携、地域イベントや観光需要の取り込みを通じて稼働率と収益性を高める方針で、予約動向の分析を強化して販路を最適化する施策を実行しています。

技術・運営面では業務効率化と安定収入確保に向けた投資を行っています。同社は倉庫のオペレーション改善や機械化、人手と在庫の最適化によるコスト低減を進めるほか、太陽光発電の導入や予約データの分析強化による需要予測の精度向上を図っています。これらの取り組みを通じて、変化する市場環境でも安定的に収益を確保することを目指しています。