あじかんJP:2907

時価総額
¥95.6億
PER
10.5倍
卵加工製品や野菜加工製品、水産練製品の製造・販売を行い、ヘルスフードや農産物の生産・販売も手がける企業。

事業内容

あじかんは、卵加工製品、野菜加工製品、水産練製品、その他食品の製造、販売、卸売を主な事業としています。また、農産物の生産と販売も手がけています。これらの事業は、あじかんとその連結子会社4社、持分法適用関連会社1社によって構成されています。

あじかんの事業セグメントは主に「業務用食品等」「ヘルスフード」「その他」の3つに分かれています。「業務用食品等」セグメントでは、山東安吉丸食品有限公司、愛康食品(青島)有限公司、AHJIKAN FOODS, INC.が主要な会社として活動しています。

「ヘルスフード」セグメントでは、あじかんと株式会社あじかんアグリファームが中心となり、健康志向の食品を提供しています。これにより、消費者の健康ニーズに応える製品を展開しています。

「その他」セグメントには、株式会社井口産交が含まれています。このセグメントでは、あじかんの主要事業以外の活動が行われています。これにより、事業の多角化を図っています。

経営方針

あじかんは、「調和・創造・革新」を経営理念に掲げ、顧客、株主、従業員、社会に喜びを提供することを目指しています。特に食品の安全性と高品質を重視し、顧客との信頼関係を築くことが企業価値の向上につながると考えています。

同社は「製造直販」の販売スタイルを維持し、技術力を基にした研究開発力の強化を進めています。また、独自の「コールドチェーン・システム」を整備し、食品の安全性を確保しています。これにより、業務用食品事業の基盤を強化し、新たな成長事業としてヘルスフードや海外事業の展開を推進しています。

2025年3月期からは、「需要創造」「収益構造改革」「経営品質向上」を軸に、サステナビリティ経営を推進しています。長期ビジョン「あじかんV30 ver.2.0」では、食を通じて世界に喜びと健康を届けることを目指し、収益構造改革と価値創造ビジネスの展開に取り組んでいます。

あじかんの成長戦略は、国内事業基盤の強化、海外事業やヘルスフード事業の成長、市販事業への本格参入を含みます。これにより、需要創造とブランド価値の向上を図り、安定した収益基盤を構築することを目指しています。また、組織と人材の開発を通じて、生産性の向上と環境変化に強い経営基盤を構築しています。

同社は、売上高、営業利益率、ROE、ROIC、PBR、DOEを主要な経営指標とし、資本コストを上回る収益基盤の構築を目指しています。2030年3月期には、売上高590億円、営業利益率4.5%以上、ROE8%以上を目標としています。

あじかんは、厳しい経営環境の中で、製品の安定供給と新しい事業への投資を通じて成長を促進しています。第13次中期経営計画では、収益構造改革の完遂と新たな価値創造を目指し、営業のシステム化や生産効率の向上を進めています。また、サステナビリティ経営を実践し、環境に配慮した活動と人材への成長投資を行っています。