永谷園ホールディングスJP:2899

時価総額
¥591.4億
PER
27.5倍
和風即席食品、洋風・中華風即席食品、フリーズドライ食品、麺、菓子の製造販売、関連商品の販売を展開。

沿革

1952-05「お茶づけ海苔」を考案し、永谷嘉男個人経営により製造販売を開始。
1953-04東京都港区芝愛宕町に資本金30万円をもって株式会社永谷園本舗を設立。
1960-03東京都大田区東六郷に六郷工場(現・株式会社永谷園技術開発センター)を建設。
1963-10三菱商事株式会社及び株式会社東食を発売元とし、販売網を強化。
1964-08主要都市に営業所を開設し、全国販売網を確立。
1972-05本社を東京都港区西新橋に移転。
1975-04茨城県高萩市に高萩工場(現・株式会社永谷園フーズ茨城工場)を建設。
1975-07福島県いわき市に株式会社サン・フリーズドライ(現・株式会社永谷園フーズサンフレックス工場)を設立。
1976-12東京証券取引所市場第二部に上場。
1982-10岡山県岡山市に岡山工場(現・株式会社永谷園フーズ岡山工場)を建設。
1983-10東京証券取引所市場第一部に上場。
1992-10株式会社永谷園に商号変更。
2003-10ISO9001:2000年版認証取得。
2005-11中華人民共和国上海市に上海永谷園食品貿易有限公司を設立。
2008-09藤原製麺株式会社(現・連結子会社)の株式を取得。
2009-02東京都中央区に株式会社サニーフーズ(現・連結子会社)を設立。
2009-11株式会社サニーフーズは東京都港区に移転。
2010-10東京都港区に株式会社永谷園プロパティを設立。
2010-11米国カリフォルニア州にNAGATANIEN USA,INC.(現・連結子会社)を設立。東京都港区(現・本店所在地)に本社ビルを取得。
2011-07NAGATANIEN USA,INC.がNAGATANIEN RS FOODS,LLCの持分を取得。
2013-11株式会社麦の穂ホールディングス(現・連結子会社)の全株式を取得。株式会社麦の穂ホールディングスを連結子会社化したことにより、株式会社麦の穂、Muginoho International, Inc.他2社が連結子会社、Sweet Meal Co.,Ltd.が持分法適用関連会社となる。
2015-04東京都港区に株式会社永谷園分割準備会社を設立。
2015-10食料品の製造・販売事業を株式会社永谷園分割準備会社に承継させる会社分割(吸収分割)を行うとともに、当社は株式会社永谷園ホールディングスに、株式会社永谷園分割準備会社は株式会社永谷園(現・連結子会社)に商号変更。
2016-02MAIN ON FOODS, CORP.の株式を取得したことにより、持分法適用関連会社となる。
2016-04株式会社麦の穂ホールディングスからMuginoho International, Inc.の全株式を取得。
2016-12Broomco (3554) Limited(現・連結子会社)の全株式を株式会社産業革新機構(現・株式会社INCJ)と共同で取得。
2017-10Broomco (3554) Limitedを連結子会社化したことにより、Broomco (3555) Limited、Chaucer Foods Limited、Chaucer Foods UK Limited、Chaucer Foods SAS、Chaucer Foods (Qingdao) Co.Limited他8社が連結子会社となる。
2018-03MAIN ON FOODS, CORP.の株式を追加取得したことにより、同社を含む2社が連結子会社となる。株式会社永谷園が株式会社永谷園プロパティを吸収合併。
2018-10株式会社麦の穂が株式会社京都吉祥庵を吸収合併。
2019-09Sweet Meal Co.,Ltd.の増資に伴う出資比率低下により、同社が持分法適用関連会社から除外となる。
2020-06株式会社INCJが保有するBroomco (3554) Limitedの全株式を追加取得。
2021-04株式会社永谷園が東京都港区に同社の完全子会社となる株式会社永谷園フーズ(現・連結子会社)を設立。
2021-10株式会社永谷園フーズが株式会社サンフレックス永谷園他4社を吸収合併。株式会社永谷園茨城工場、岡山工場を移管。
2022-03上海永谷園食品貿易有限公司の全株式を第三者に譲渡。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
2023-07NAGATANIEN RS FOODS,LLCの株式を第三者に譲渡したことにより、連結子会社から除外となる。
2023-09株式会社麦の穂ホールディングスは株式会社DAY TO LIFEホールディングスに、株式会社麦の穂は株式会社DAY TO LIFEに商号変更。

事業内容

永谷園ホールディングスとそのグループ企業は、和風即席食品、洋風・中華風即席食品、フリーズドライ食品、麺類、菓子の製造販売、および関連商品の販売を主な事業としています。同社グループは、国内外で幅広い食品事業を展開しており、事業は主に三つのセグメントに分類されます。

第一のセグメントは国内食料品事業で、永谷園株式会社がお茶づけ、ふりかけ、スープ、調理食品などの販売を行っています。また、永谷園フーズは原料メーカーや製造工程の外注工場として機能し、永谷園商品の原料の製造加工や包装加工を担当しています。サニーフーズは調味料の製造販売、藤原製麺は麺類の製造販売をそれぞれ行っています。

第二のセグメントは海外食料品事業で、Broomco Limited系列の会社やChaucer Foods Limitedなどがフリーズドライ食品やパンの製造販売を手掛けています。MAIN ON FOODS, CORP.などは麺商品や粉商品の製造販売を行っています。

第三のセグメントは中食その他事業で、麦の穂ホールディングス傘下の会社やMuginoho International, Inc.がシュークリーム等の菓子製造販売や飲食店のフランチャイズチェーンの運営、加盟店の募集及び指導などを行っています。

これらの事業を通じて、永谷園ホールディングスグループは食品業界において多角的な事業展開を行っており、国内外で幅広い顧客ニーズに応えています。

経営方針

永谷園ホールディングスは、創業の精神「味ひとすじ」を企業理念とし、安全・安心な商品・サービスの提供を基本方針としています。同社は、この方針のもと、永谷園ブランドの価値強化と発展に努めています。具体的には、創意工夫を凝らした商品・サービスの開発、お客様に満足していただける「おいしさ」の提供、そして食を通じた社会貢献を目指しています。

経営環境においては、ウィズコロナの下での経済社会活動の正常化が期待される一方で、原材料価格の高騰やウクライナ情勢の長期化など、先行き不透明な状況が続いています。これらの厳しい経営環境の中、永谷園ホールディングスは「企業戦略の充実」と「新価値提案力の更なるアップ」を経営課題として掲げています。

「企業戦略の充実」では、外部環境の変化に適応できる経営基盤の確立と、将来に向けた投資の推進を目指しています。また、グループ内での技術や知見の交流を通じて、新たなグループシナジーの創出と実践による事業の拡大に注力しています。

「新価値提案力の更なるアップ」では、市場変化を見据えた商品ポートフォリオの拡張と、独自性のある商品開発による新しい価値の提案に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、永谷園ホールディングスはブランド力の強化を目指しています。

以上の戦略を基に、永谷園ホールディングスは事業領域の拡大と収益の向上に邁進しています。同社グループは、和風即席食品をはじめとする幅広い食品事業を展開し、国内外で多角的な事業展開を行っており、これらの成長戦略を推進することで、さらなる企業価値の向上を目指しています。