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東洋水産JP:2875
事業内容
東洋水産は、さまざまな事業セグメントを持ち、多岐にわたる事業やサービスを展開しています。以下にその主な事業セグメントを紹介します。
1. **水産食品事業**: 東洋水産は国内外で水産食品の仕入、加工、販売を行っています。国内では新東物産やヤイズ新東などの子会社が活動し、海外では米国のパックマルが仕入を担当しています。
2. **海外即席麺事業**: 主に米国とメキシコを中心に、即席麺の製造・販売を行っています。マルチャンやマルチャンバージニアなどの子会社が製造を担当し、マルチャン デ メヒコなどが販売を行っています。
3. **国内即席麺事業**: 国内市場向けにカップ麺や袋麺、ワンタンの製造・販売を行っています。東洋水産自身が製造・販売を行い、酒悦などの子会社も製造に携わっています。
4. **低温食品事業**: 国内で蒸し焼そばや生ラーメン、冷凍麺などの低温食品を製造・販売しています。ユタカフーズや甲府東洋などの子会社が製造を担当し、海外では味の素東洋フローズンヌードル社が活動しています。
5. **加工食品事業**: 無菌包装米飯やレトルト米飯、スープなどの加工食品を国内で製造・販売しています。仙波糖化工業やフクシマフーズなどの関連会社が製造を行っています。
6. **冷蔵事業**: 国内で得意先から寄託された貨物の冷蔵・冷凍保管を行っています。埼北東洋などの子会社がこの事業を担当しています。
7. **その他事業**: 主に弁当や惣菜の製造・販売を行っています。フレッシュダイナーなどの子会社がこの分野で活動しています。
これらの事業を通じて、東洋水産は多様な食品関連サービスを提供し、国内外での市場拡大を図っています。
経営方針
東洋水産は、顧客第一主義を掲げ、より良い商品とサービスを提供することで、顧客の生活に喜びと満足をもたらすことを経営理念としています。安全で美味しい商品と確実なサービスを通じて、顧客からの信頼を得ることを目指しています。この信頼が企業価値の向上につながり、社会や株主、従業員などすべてのステークホルダーの利益を増大させると考えています。
同社は2026年から2028年までの3ヵ年中期経営計画を策定し、成長戦略を推進しています。この計画では、前計画の成果と課題を踏まえ、継続と継承、変革と進化を基本戦略としています。具体的には、新たな食文化の創造や海外展開の深化、経営基盤の強化、社会課題への対応を進める方針です。
経営環境の認識として、東洋水産はコストアップや為替変動リスク、設備投資の遅延、株主還元の強化などの内部環境を挙げています。また、外部環境としては、世界的なインフレ、人手不足、地球温暖化、地政学的リスク、物流の課題などを認識しています。これらの課題に対処しつつ、成長を目指しています。
同社は、顧客市場と資本市場の両方での価値向上を目指しています。顧客市場では、各事業の強みを活かし、売上と利益の向上を図ります。資本市場では、ROE15%を目標に掲げ、資本効率の向上を図ります。これにより、株主資本コストを上回る成果を目指しています。
設備投資としては、約130,000百万円以上を計画しており、海外即席麺事業の拡張や加工食品事業の強化、効率化投資を進めています。これにより、持続的な成長を支える基盤を整備し、企業価値の向上を図ります。