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ニチレイJP:2871
沿革
1942-12 | 帝国水産統制株式会社の設立。 |
1943-04 | 水産物の買入・販売並びに製氷・冷蔵・凍結事業を開始。 |
1945-12 | 日本冷蔵株式会社に商号を変更。 |
1946-03 | 食品販売子会社を設立。 |
1948-12 | 事業目的に缶詰、肥料、飼料及び油脂の製造・売買、輸出入並びに水産物の輸出入を追加。 |
1949-05 | 東京、大阪(2010年6月上場廃止)、名古屋(2003年6月上場廃止)の各証券取引所に株式を上場。 |
1951-08 | 缶詰工場を設置し、食品生産事業を開始。 |
1952-10 | 調理冷凍食品の販売を開始。 |
1956-05 | 畜産事業を開始。 |
1977-03 | 運送取扱子会社を設立。(現・㈱ロジスティクス・ネットワーク<連結子会社>) |
1979-01 | アメリカにおける農・水・畜産品の集荷・販売子会社を設立。(現・Nichirei Seafoods,Inc.、Nichirei Foods U.S.A.,Inc. <連結子会社>が事業継承) |
1982-06 | バイオテクノロジー分野へ進出。 |
1984-04 | 事業目的に医薬品、医薬部外品及び試薬の製造・売買、種苗の生産及び売買を追加。 |
1985-02 | 株式会社ニチレイに商号を変更。 |
1988-04 | アセロラドリンクを本格的に発売。 |
1988-09 | オランダの冷蔵会社を買収し、オランダにおける冷蔵事業に進出。(現・Thermotraffic B.V. <連結子会社>) |
1988-12 | ニチレイ明石町ビルが竣工し、オフィスビル賃貸事業を本格的に開始。 |
1989-04 | 厚生省許可特別用途食品の糖尿病食調製用組合わせ食品を発売。 |
1990-04 | 物流事業を本格的に開始。 |
1991-02 | ニチレイ東銀座ビル竣工。同年4月に本社を同ビル内に移転。 |
1997-03 | 技術開発センターを設置し、研究開発機能を集約。 |
1998-04 | サード パーティー ロジスティクス事業へ進出。(現・㈱ロジスティクス・ネットワーク<連結子会社>が事業継承) |
2000-06 | 事業目的にホテル及び旅館の経営を追加。 |
2003-01 | 情報システム部門を分離し、株式会社日立製作所と共同出資により情報処理業務のアウトソーシング会社(関連会社)を設立。 |
2004-04 | 国内の低温物流事業の会社分割を実施。(物流ネットワーク事業1社、地域保管事業7社に会社分割 <連結子会社>) |
2005-04 | 加工食品、水産、畜産、低温物流、バイオサイエンス、シェアードサービス事業の会社分割を実施し、当社は持株会社へ移行。 |
2005-11 | 中国(山東省)において、株式会社日清製粉グループ本社との合弁会社「錦築(煙台)食品研究開発有限公司」(関連会社)を設立。2006年10月から運営開始。 |
2006-11 | タイの生産拠点を子会社化。(Surapon Nichirei Foods Co.,Ltd.<連結子会社>) |
2010-07 | フランスの低温物流事業会社を買収し、フランスにおける低温物流事業に進出。(現・Transports Godfroy S.A.S. 他1社<連結子会社>) |
2012-06 | アメリカの食品会社を買収し、アメリカ市場での事業を拡大。(InnovAsian Cuisine Enterprises Inc.<連結子会社>) |
2012-10 | タイに設立した生産拠点が稼働開始。(GFPT Nichirei(Thailand)Co.,Ltd.<連結子会社>) |
2019-03 | バイオサイエンス事業の研究開発・生産拠点として、グローバルイノベーションセンターを開設。 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
2023-06 | タイの低温物流事業会社を子会社化。(SCG Nichirei Logistics Co.,Ltd<連結子会社>) |
事業内容
ニチレイグループは、加工食品事業、水産事業、畜産事業、低温物流事業、不動産事業、およびその他の事業を展開しています。
加工食品事業では、子会社20社と関連会社4社が、調理冷凍食品、農産加工品、レトルト食品、ウェルネス食品などの製造・加工・販売を行っています。水産事業では、子会社8社が水産品の加工・販売や水産品の売買を手がけています。畜産事業では、子会社5社が鶏肉、牛肉、豚肉などの畜産品の加工・販売や肉用鶏の飼育・販売を行っています。
低温物流事業では、子会社20社と関連会社5社が、輸配送サービス、配送センター機能の提供、物流コンサルティング、物流センター運営事業などを展開しています。また、海外では、オランダ、ドイツ、ポーランドなどでも物流サービスを提供しています。
不動産事業では、当社がオフィスビルや駐車場の賃貸を、子会社1社が不動産の賃貸・管理を行っています。その他の事業では、子会社6社と関連会社3社が、診断薬・医療機器の製造・販売、人事給与関連業務サービス、緑化管理・清掃関連サービス、加工食品の製造・販売、情報システムサービス、食品の分析評価・研究開発などに取り組んでいます。
ニチレイグループは、これらの多様な事業を通じて、食品関連分野を中心に事業を展開しています。
経営方針
ニチレイグループは、中期経営計画「Compass Rose 2024」において、サステナビリティ基本方針に基づく事業活動を通じて、豊かな食生活と健康を支える企業としての社会的責任を果たしつつ、資本効率を追求した経営に取り組み、社会的価値と経済的価値の向上を目指しています。
具体的な成長戦略としては以下のような取り組みが挙げられます。
1. 全体戦略
- 投下資本利益率(ROIC)に基づく事業ポートフォリオマネジメントの確立
- 成長分野への設備投資、海外事業拡大、環境対策、新規事業、デジタル活用による業務革新、人財投資などに経営資源を優先的に配分
- ESGへの取り組みを強化
2. 財務戦略
- 営業キャッシュ・フローと資産流動化により創出された資金を、企業価値の維持向上のための投資と株主還元に振り向ける
- 連結自己資本当期純利益率(ROE)10%以上、連結自己資本配当率(DOE)4.0%を目安に株主還元を実施
- 事業別のROIC目標設定と資本コストの低減により、グループ全体の企業価値向上を目指す
3. セグメント別の事業計画
- 加工食品事業:収益性・効率性の高いカテゴリーの付加価値向上、適正な価格改定、北米における生産・供給体制の確立
- 水産・畜産事業:カテゴリーの選択と集中による資本効率と収益性の向上、環境認証素材の取扱い拡大
- 低温物流事業:幹線輸送機能と冷凍食品物流プラットフォームの拡大、業務革新と先端技術の活用による効率化、欧州事業の拡大
- バイオサイエンス事業:分子診断薬事業への資源集中による経営基盤の強化
以上のように、ニチレイグループは事業ポートフォリオの最適化、成長分野への経営資源の重点配分、ESGへの取り組み強化などを通じて、持続可能な成長を目指しています。