キッコーマンJP:2801

時価総額
¥1.39兆
PER
22.5倍
キッコーマンは、国内外でしょうゆや食品、飲料、酒類の製造・販売を手がけ、デルモンテブランドのトマト加工品や缶詰も展開する企業。

事業内容

キッコーマンは、国内外で多岐にわたる事業セグメントを展開しています。国内では、食料品製造・販売を中心に、しょうゆの製造・販売を行っています。主要な関連会社には、キッコーマン食品株式会社やヒゲタ醤油株式会社があります。

また、食品部門では、つゆ・たれなどのしょうゆ関連調味料やデルモンテトマト加工品、業務用食材の製造・販売を手がけています。日本デルモンテ株式会社やキッコーマンフードテック株式会社が主要な関連会社です。

飲料部門では、豆乳飲料や野菜果実飲料の製造・販売を行っており、キッコーマンソイフーズ株式会社がこの分野を担っています。さらに、酒類部門では、みりんやワインの製造・販売を行い、マンズワイン株式会社などが関連会社です。

国内のその他の事業としては、医薬品、化成品、不動産賃貸、物流、間接業務の提供があります。キッコーマンビジネスサービス株式会社やキッコーマンバイオケミファ株式会社がこれらの事業を支えています。

海外では、食料品の製造・販売を行い、しょうゆの製造・販売が中心です。KIKKOMAN FOODS, INC.やKIKKOMAN SALES USA, INC.などが主要な関連会社です。また、デルモンテブランドのトマト加工品・缶詰の製造・販売も行っています。

さらに、海外の食料品卸売事業では、東洋食品の仕入・販売を行っています。JFC INTERNATIONAL INC.やJFC DE MEXICO, S.A.DE C.V.などがこの分野で活動しています。これらの事業を通じて、キッコーマンはグローバルに展開しています。

経営方針

キッコーマンは、2030年に向けた「グローバルビジョン2030」を掲げ、成長戦略を推進しています。このビジョンは、「新しい価値創造への挑戦」をテーマに、しょうゆをグローバル・スタンダードの調味料とすることや、世界中で新しいおいしさを創造し、豊かで健康的な食生活に貢献することを目指しています。

同社は、2025年度から2027年度を対象とした中期経営計画を策定し、売上成長率年平均5%以上、事業利益率10%以上、ROE12%以上を目標としています。重点課題としては、成長の継続と収益力の維持・向上、経営資源の活用、事業活動を通じた社会課題解決を掲げています。

海外市場では、しょうゆ部門の主要市場の深耕と新規市場の開拓を進めています。北米では、2026年後半からの米国第3工場稼働を予定し、供給体制を整備しています。欧州やアジアでも市場拡大を目指し、地域に合ったマーケティング施策を展開しています。

国内市場では、ITやデジタル技術を活用し、しょうゆ関連調味料や豆乳の市場でNo.1ブランドとしての地位を強化しています。財務面では、営業キャッシュ・フローを活用し、成長分野への投資や生産性向上を図り、企業価値の向上を目指しています。

キッコーマンは、地球環境、食と健康、人と社会の3つを重要分野とし、事業活動を通じて社会課題の解決に貢献しています。これにより、企業の社会的責任を果たしつつ、新たな事業機会を見出すことを目指しています。