円谷フィールズホールディングスJP:2767

時価総額
¥1662.1億
PER
26.3倍
「ウルトラマン」IPのライセンスビジネスやCG・VFX映像制作、パチンコ・パチスロ遊技機の企画・販売を展開。

沿革

1988-06愛知県名古屋市緑区に、遊技機の販売および製鉄原料の販売を目的として株式会社東洋商事を設立
1999-01ISO9002取得(販売部門)(2002年12月にISO9001に移行)
2001-06「TOTAL Workout」フィットネスクラブ営業開始
2001-10会社分割(新設分割)を行い、新設会社(株式会社東洋商事)に製鉄原料部門等を移管
商号をフィールズ株式会社に変更するとともに、本社を東京都港区に移転
2002-03有限会社セリオ(現、フィールズジュニア株式会社)を株式取得により子会社化
2003-01株式会社デジタルロード(現、株式会社ルーセント)を子会社として設立
2003-03JASDAQ市場に上場
2003-11SANKYOグループ 株式会社ダイドー(現、株式会社ビスティ)と遊技機販売取引基本契約を締結
2004-06一般公募増資により資本金を7,948百万円へ増資
2004-07東京都渋谷区に本店移転
2004-12株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
遊技機「エヴァンゲリオン」シリーズ販売開始
2005-10「ゲーミング&エンタテインメント ビジネススクール」開校
2006-10株式会社フューチャースコープ(現、オプティマイズ株式会社)を子会社として設立
2008-01新日テクノロジー株式会社を株式取得により子会社化
2008-02京楽産業グループとの共同事業を開始
2009-05株式会社F(現、株式会社BOOOM)を子会社として設立
2009-11カプコングループ 株式会社エンターライズと取引基本契約を締結
2010-04株式会社円谷プロダクションを株式取得により子会社化
株式会社デジタル・フロンティアを株式取得により子会社化
2011-01株式会社マイクロキャビンを株式取得により子会社化
2011-05トータル・ワークアウトプレミアムマネジメント株式会社を子会社として設立
2011-11株式会社小学館クリエイティブとの協業により、コミック誌「月刊ヒーローズ」創刊
2013-04Daiichiグループ 株式会社ディ・ライトと業務提携契約を締結
2014-01株式会社七匠の第三者割当増資の引受により関連会社化
2014-04株式会社七匠と業務提携契約を締結
2015-02京楽産業グループ 株式会社オッケー.と取引基本契約を締結
2015-04東京証券取引所市場第一部へ上場市場を変更
2015-05株式会社アリストクラートテクノロジーズ(現、株式会社クロスアルファ)の株式取得により、同社および株式会社スパイキ―を子会社化
2015-06株式会社大一商会と業務提携契約を締結
2018-02株式会社アミューズメントプレスジャパン、株式会社アド・サークルおよび当社の3社により
ジャパン・プレミアム・ブロードキャスト株式会社(現、ぱちんこパチスロ情報ステーション株式会社)を子会社として設立
2018-10株式会社七匠を株式会社クロスアルファが株式取得により子会社化
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2022-10持株会社体制へ移行し、円谷フィールズホールディングス株式会社に商号変更、遊技機事業は新設分割したフィールズ株式会社へ承継
2024-03株式会社ソフィアの株式取得により、同社および株式会社エース電研等を子会社化

事業内容

円谷フィールズホールディングス株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、子会社28社と関連会社5社を含む広範なネットワークを有しています。2022年10月3日の持株会社体制への移行を機に、2023年3月期の第3四半期連結会計期間から、事業セグメントを「コンテンツ&デジタル事業」と「パチンコ・パチスロ事業」の2つに変更しました。

コンテンツ&デジタル事業セグメントでは、「ウルトラマン」などの知的財産(IP)を保有し、これらのIPを活用したグローバルなライセンスビジネスを展開しています。この事業は、円谷プロダクションとデジタル・フロンティアの2社を中心に構築されており、デジタル・フロンティアは国内最大規模のCG・VFX映像制作を手掛けています。

一方、パチンコ・パチスロ事業セグメントでは、フィールズ株式会社を中核に据え、取得・保有するIPを基に、提携メーカーへの企画・開発提案から商品化された遊技機の全国のパチンコホールへの販売、さらにはプライベートブランド遊技機の製造販売までを行っています。

これらの事業セグメントを通じて、同社グループはエンターテインメント業界における多角的なビジネスモデルを展開し、知的財産の価値を最大化しています。

経営方針

円谷フィールズホールディングスは、持株会社体制への移行と共に、コンテンツ&デジタル事業とパチンコ・パチスロ事業の2つのセグメントを中心に事業構造を再編しました。同社は、企業理念「すべての人に最高の余暇を」の実現に向け、高い付加価値を持つ知的財産(IP)の取得・保有・創出に注力し、これらのIPを多元展開することで、商業的に価値の高いコンテンツを育成しています。

コンテンツ&デジタル事業では、グローバル市場におけるウルトラマンブランドの確立と永続的な成長を目指し、中国・ASEAN地域を中心に具体的な施策を展開しています。中国では、ウルトラマンの高い認知度と好感度を背景に、テーマパークでのウルトラマンエリアの開設やトレーディングカードの成長を見込み、商品の拡大に取り組んでいます。ASEAN諸国では、特にインドネシア、マレーシア、タイでのウルトラマンの認知度を活かし、ビジネスモデルの横展開を進めています。

また、北米市場では、Netflix制作のウルトラマンアニメ映画の世界同時配信を控え、より具体的な市場開拓に向けた取り組みを進めています。これらの海外展開に加え、既存IPの活用や新規IPの創造にも注力し、グローバルに通用するIPの創造と育成に努めています。

パチンコ・パチスロ事業セグメントでは、業界のニーズに応えるため、パチンコ・パチスロ機の販売体制の構築を進め、魅力的な商品の投入を通じて市場の期待に応えています。

円谷フィールズホールディングスは、これらの成長戦略を通じて、グループのさらなる成長を目指し、中期経営計画に基づく事業推進を図っています。同社は、エンターテインメント業界における多角的なビジネスモデルを展開し、知的財産の価値を最大化することで、企業価値の向上と株主への利益還元を目指しています。