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伊藤園JP:2593
事業内容
伊藤園は、茶葉(リーフ)と飲料(ドリンク)の製造販売を主な事業としています。具体的には、緑茶、麦茶、ウーロン茶などの茶葉製品を全国で販売しています。沖縄や北海道では、地域の子会社が製品を仕入れて販売しています。また、伊藤園産業や伊藤園関西茶業が製造した茶葉製品を伊藤園が仕入れています。
飲料製品については、伊藤園が企画・開発し、外部メーカーに製造を委託しています。完成品は全国で販売され、ネオスが自動販売機を通じて販売を行っています。伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズは製品を仕入れ、伊藤園に販売しています。チチヤスは乳類の処理加工販売を行っています。物流業務はトーウンロジテムに委託されています。
海外では、ITO EN(Hawaii)LLCがハワイで製品を製造・販売し、ITO EN(North America)INC.が米国で販売を行っています。Distant Lands Trading Co.はコーヒー豆の栽培から販売までを手がけ、伊藤園は原料を仕入れています。福建新烏龍飲料有限公司は中国で製品を製造し、伊藤園飲料(上海)有限公司が販売しています。ITO EN AUSTRALIAはオーストラリアで茶葉を栽培し、製品を販売しています。
飲食関連事業では、タリーズコーヒージャパンが国内でスペシャルティコーヒーの飲食店を経営し、フランチャイズ展開を行っています。Distant Lands Trading Co.から原料を仕入れています。
その他の事業として、Mason Distributors, Inc.が米国でサプリメントの製造・販売を行っています。これらの事業を通じて、伊藤園は多様な製品とサービスを提供しています。
経営方針
伊藤園は、2024年に発表した中期経営計画に基づき、2041年を見据えた成長戦略を推進しています。この計画では、「健康創造企業」としての使命を掲げ、心身の健康、社会の健康、地球環境の健康を重視した価値創造を目指しています。これにより、顧客の健康で豊かな生活と持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
伊藤園の成長戦略は、5つの重点戦略に基づいています。まず、ブランドの確立においては、「お~いお茶」などの個別ブランドを強化し、製品開発においては、顧客のニーズに応じた新製品の開発と既存製品の改良を進めています。また、研究開発では、健康価値を持つ製品の開発や環境に配慮した製品の提案を行っています。
営業基盤の強化では、ルートセールスを通じて顧客との直接的な関係を築き、効率的なサービス提供を実現しています。さらに、総コストの削減に向けて、委託生産方式や原材料調達力の強化を図り、安定した供給体制を構築しています。
海外事業の強化も重要な戦略の一つです。米国市場での日本茶の普及を進めるとともに、抹茶事業を新たな成長分野として捉え、全世界への供給網を整備しています。これにより、伊藤園は国際的な市場でのプレゼンスを拡大しています。
最後に、サステナビリティ経営の推進を通じて、社会・環境課題の解決と企業価値の向上を両立させることを目指しています。伊藤園は、経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を実現するための取り組みを続けています。