アスアJP:246A

時価総額
PER
物流事業者の安全活動を支援する「TRYESプログラム」、エコドライブを促進する「A-KMS」、企業向け通信機器の販売・保守を行う通信ネットワークソリューション事業。

沿革

1993-12愛知県春日井市においてガス漏れ警報器の取付け業務を個人事業として起業
1994-07資本金300万円 愛知県春日井市にて有限会社アスアサービス設立
1995-04日本電信電話株式会社の通信機器拡販を目的とした販売・工事・保守事業開始(現:通信ネットワークソリューション事業)
1995-10本社を愛知県名古屋市西区花の木に移転 資本金1,000万円に増資、株式会社に変更
1997-02愛知県名古屋市東区泉に新事務所開設
1997-10株式会社ナカヨの販売店及び日本電信電話株式会社とパートナー契約を締結
1998-11燃費改善製品販売事業を開始(現:コンサルティング事業)
1999-11燃費改善事業を主体とした株式会社エコ・クリーチャーズを共同出資により設立
2002-06株式会社エコ・クリーチャーズにて物流コンサルティングにおける燃費評価手法のビジネスモデル特許取得(特許第3314870号:2020年6月存続期間満了)
2002-07株式会社エコ・クリーチャーズにて燃費管理システム「エコドライブマスター」(現:「TRYESサポート」用システム)をリリース
2002-12本社を愛知県名古屋市西区城西に移転、本社と東区事務所を統合
2004-12株式会社アスアに社名変更
2005-04株式会社エコ・クリーチャーズの事業の内、物流コンサルティングに関わる全ての事業を営業譲渡契約により当社が取得
2006-05公益社団法人自動車技術会春季学術論文「エコドライブによる燃費向上と交通事故の低減」を発表
2006-06一般社団法人東京都トラック協会が主催する「グリーン・エコプロジェクト」事務局受託
2007-01コーポレートアイデンティティの改定によりロゴマークを一新
2008-06公益社団法人自動車技術会春季学術論文「企業のエコドライブ活動によるCO₂削減」を発表
2009-08一般財団法人省エネエネルギーセンターが運営していたWEB燃費管理サイト(ReCoo)を運営移管
2011-04公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 エコドライブ活動コンクール受託
2011-12本社を愛知県名古屋市中村区黄金通に移転
2013-03百貨店での美容機器販売を目的として、株式会社M'sクリスタル(完全子会社)を設立
2013-08東京都千代田区有楽町に東京営業所を開設
2014-02エコドライブ事業を発足(現:CRMイノベーション事業)
大手自動車メーカーよりユーザーのエコドライブ支援を目的としたメッセージ開発業務を受託
2014-10ニューヨーク国連本部にて、「国連エコドライブカンファレンス」を開催
(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)
2015-05大手損害保険会社よりユーザーの交通事故リスク低減を目的とした安全メッセージ開発業務を受託
2015-10名古屋市にて、「国連エコドライブ名古屋カンファレンス」を開催
(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)
2015-12フランスにて、COP21サイドイベントとして「国連エコドライブパリカンファレンス」を開催(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)
2016-11ニューヨーク国連本部にて、「第2回 国連エコドライブカンファレンス」を開催
(主催 : 国連WAFUNIF 共催・事務局 : 株式会社アスア)
2018-01東京営業所を東京本社に改め、東京都中央区銀座へ移転
2020-01完全子会社である株式会社M'sクリスタルの全株式を株式会社MTGに売却
2020-04ヘルスケア・クラウドサービス「AI Communication for dental」をリリース
2020-06東京本社を東京支店と改め、東京都新宿区四谷に移転
2020-07安全活動支援の定額クラウドサービス「TRYESレポート」をリリース

事業内容

アスアは、物流業界の改善と発展を目指し、「コンサルティング」×「クラウドサービス」を活用して事業を展開しています。同社の事業セグメントは主に3つに分かれています。

まず、コンサルティング事業です。この事業では、物流事業者の安全活動を支援する「TRYESプログラム」を提供しています。TRYESプログラムは、対面型コンサルティングサービス「TRYESサポート」と、安全活動支援の定額クラウドサービス「TRYESレポート」の2つのサービスで構成されています。これにより、物流事業者が内製化しにくい安全活動を効率的に実現し、管理者の業務負担を軽減します。

次に、CRMイノベーション事業です。この事業では、コンサルティング事業で得られたデータを活用し、エコドライブを促進するメッセージングサービスを提供しています。具体的には、ASUA Knowledge Messaging System(A-KMS)を用いて、車両の走行データや運転行動データを解析し、安全運転やエコドライブ習慣の定着を支援するメッセージを生成します。また、システム開発やエコドライブ活動コンクールの受託業務も行っています。

最後に、通信ネットワークソリューション事業です。この事業は、一般企業向けにビジネスフォンや通信ネットワーク機器の販売・工事・保守を行い、企業のDX化を支援します。創業当初からの事業であり、東海地区を中心に約3,000社の取引事業者を保有しています。事務所拡張やレイアウト変更、移転、出店などのスポット対応から、総合的な保守サービスまで幅広く提供しています。

アスアはこれらの事業を通じて、物流業界の安全性向上と効率化を目指し、企業のDX化を支援することで、持続可能な社会の実現に貢献しています。

経営方針

アスアは、持続的な成長を目指し、クラウドサービスを中心としたストックビジネスの拡大を基本戦略としています。中期経営計画では、特に「TRYESサポート」と「TRYESレポート」の普及拡大に注力しています。これらのサービスは、物流業界の安全活動を支援し、管理者の業務負担を軽減することを目的としています。TRYESサポートは対面型のコンサルティングサービスであり、TRYESレポートは定額制のクラウドサービスです。

アスアは、物流業界の「2024年問題」や法改正に対応するため、TRYESサポートとTRYESレポートの全国展開を計画しています。これにより、物流事業者の法定12項目に基づくドライバー教育の充実を図り、ドライバー不足の課題解決に貢献します。また、これらのサービスの普及拡大により、相互活用による循環型ビジネスモデルの構築も視野に入れています。

さらに、CRMイノベーション事業では、コネクティッドカーのデータを活用したメッセージングサービスを提供し、モビリティ領域での拡大を推進しています。コネクティッドカーの市場は拡大が予測されており、アスアは大手自動車メーカーと協力して新たなサービスの開発に取り組んでいます。これにより、車両の走行データや運転行動データを解析し、安全運転やエコドライブ習慣の定着を支援します。

アスアは、物流事業者向けのコンサルティング事業で培ったノウハウを異業種にも展開し、一般企業向けの交通安全対策支援システムの開発も計画しています。これにより、物流業界だけでなく、広範な業界に対しても安全性向上と効率化を提供します。

同社は、持続的な成長を支えるために研究開発への投資を行い、短期的な利益と中長期的な課題にバランス良く取り組む方針です。また、利益を従業員、顧客、取引先、地域社会、株主に公正に還元し、企業家精神を持って新しい事業に挑戦し続けることを目指しています。これにより、アスアはすべてのステークホルダーに信頼される企業を目指しています。