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ブラスJP:2424
事業内容
ブラスは完全貸切のゲストハウス型結婚式場を中核に、挙式・披露宴の企画・運営を手掛けています。同社は各施設を「1チャペル、1パーティ会場、1キッチン」の構成とし、会場全体を使った演出や装飾で新郎新婦と参列者に完全なプライベート空間を提供しています。
顧客は結婚を控えたカップルとその招待客で、収益は会場使用料やプランニング費用、料理・飲料、写真や映像などの付帯商品から成り立っています。同社は東海地方を中心に近畿や関東へ展開し、立地の異なる店舗構成で集客の幅を広げています。
事業は「ウエディング事業」の単一セグメントで、郊外型・都市型・都心型テナント型の三形態で出店しています。同社グループにはハワイでの挙式を手配するBRASS USAや映像・写真制作を担うlyrics、フォトスタジオ運営のアロウブライト、結婚相談所のbe familyがあり、プランナー一貫制やオープンキッチンによる本格料理、挙式後の交流イベントなどで顧客との関係を強化しています。
経営方針
同社は持続的な成長を目指して、売上高、経常利益、売上高経常利益率の向上を主要指標としています。現状は東海地方を中心に24会場を展開しており、新規出店による事業拡大を継続する一方で、既存会場の収益力維持・向上を重視しています。広告投資や店舗ディスプレイの改善で集客数と成約率の向上を図り、出店資金の原資となるキャッシュ・フロー改善のために原価率低減や販売管理費の適正化にも取り組んでいます。
重点投資分野は施設の出店と内製化の強化です。同社は郊外型・都市型・都心型テナント型という三形態で出店を行っており、出店条件や地域特性を踏まえて採算性を見極めながら候補地を選定しています。また、婚礼料理の調理、ドレス運営、写真・映像制作などの内製化を進め、品質を担保することで他社との差別化を図っています。具体的には内製事業への人的資源投入と運営コスト管理を通じて、結婚式のクオリティを高める方針です。
新市場開拓と事業拡大では、国内の地域展開のほか海外手配を担うBRASS USAや映像制作を行うlyrics、フォトスタジオ運営のアロウブライト、結婚相談所のbe familyといったグループ機能を活用してサービスの幅を広げています。同社は既存顧客接点を活かして挙式後の交流や付帯商品(料理・写真・映像など)の販売を強化し、出店戦略の多様化や出店コスト削減を進めることで、限られた市場の中でも成長の機会を拡大しようとしています。
技術革新への取り組みとしては、広告のデジタル化やオンライン相談の導入、顧客管理の効率化といったICT投資を進めています。映像・写真制作は内製チームで品質向上を図りつつ、ウェブや動画を使った訴求で集客効率を高める施策を取っています。衛生管理や内部監査のデータ化による運用改善にも着手しており、運営面と顧客体験の両面で技術を活用して競争力を高める方針です。