ROXXJP:241A

時価総額
PER
ノンデスクワーカー向けの転職プラットフォーム「Zキャリア」や、オンライン完結型のリファレンス/コンプライアンスチェックサービス「back check」を提供するHR Techカンパニー。

沿革

2013-11東京都渋谷区渋谷において株式会社RENO(資本金4百万円)を設立
2014-04新卒向け人材採用支援事業を開始
2015-05東京都渋谷区神山町へ本社を移転
2016-03ソーシャルヘッドハンティングサービス「SCOUTER」のサービス提供を開始
2016-09商号を株式会社SCOUTERに変更
2016-10東京都渋谷区宇田川町へ本社を移転
2018-05求人DBプラットフォーム「SARDINE」のサービス提供を開始
2019-07東京都港区赤坂へ本社を移転
2019-07商号を株式会社ROXXに変更
2019-09求人DBプラットフォーム「SARDINE」を「agent bank」にサービス名を変更
2019-10オンライン完結のリファレンスチェックツール「back check」のサービス提供を開始
2021-08back check事業においてコンプライアンスチェック機能をリリース
2022-05東京都新宿区新宿へ本社を移転
2022-06パーソルキャリア株式会社との業務提携によって「agent bank + パーソルキャリア」のサービス提供を開始
2024-01「agent bank」内にてAI面接機能の提供を開始
2024-07ノンデスクワーカー向け転職支援プラットフォームとして「Zキャリア」ブランドを立ち上げ、求人DBプラットフォーム「agent bank」を「Zキャリア プラットフォーム」にサービス名を変更

事業内容

ROXXは、「時代の転換点を創る」をミッションに掲げ、テクノロジーを活用してノンデスクワーカーの正社員化を推進し、低年収層の所得向上を目指すHR Techカンパニーです。同社は主に「Zキャリアサービス」と「back checkサービス」の2つの事業セグメントを展開しています。

まず、「Zキャリアサービス」は、ノンデスクワーカーに特化した転職プラットフォームです。ノンデスクワーカーとは、製造、建設、運輸、サービス業などの現場で働く就業者を指し、日本の全就業者の約67%が該当します。このプラットフォームは、正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、人材紹介会社が利用します。Zキャリアは、年収400万円未満の求職者向けの転職支援に注力し、社会インフラ領域の求人企業とノンデスクワーカーのマッチングを最適化しています。求人企業は無料で求人情報を掲載でき、求職者が入社した場合にのみ費用が発生する成果報酬型を採用しています。また、AI面接やAIスカウト機能を提供し、採用に関する工数を大幅に削減しています。

次に、「back checkサービス」は、オンライン完結型のリファレンス/コンプライアンスチェックサービスです。リファレンスチェックは、求人企業が求職者と一緒に働いたことがある上司や同僚から前職での評価を取得し、採用活動の参考とするものです。back checkでは、犯罪歴や経歴詐称などのコンプライアンスリスクもオンラインでチェックできます。日本では中途採用が活発なIT・コンサルティング業界から普及が始まり、現在では業界を問わず利用されています。AIテクノロジーを活用して調査を自動化し、利便性の向上を図っています。

ROXXのビジネスモデルは、求人企業からの成果報酬売上だけでなく、パートナー紹介会社からの月額利用料も収入源としています。Zキャリアサービスでは、リカーリング収入とパフォーマンス収入の比率が2023年9月期において46%対54%となっており、back checkサービスでは、リファレンスチェック/コンプライアンスチェックの利用頻度の向上によるARPUの向上を重要視しています。

経営方針

ROXXは、「時代の転換点を創る」をミッションに掲げ、テクノロジーを活用してノンデスクワーカーの正社員化を推進するHR Techカンパニーです。同社は、日本の労働市場における低年収層の所得向上を目指し、特にノンデスクワーカーに焦点を当てた成長戦略を展開しています。

ROXXの中期経営計画では、主力サービス「Zキャリア」を中心に、AI技術を活用したサービス開発を強化し、迅速な選考・転職体験の構築を目指しています。具体的には、AI面接機能を導入し、面接直後に即時的な合否判断や内定オファーが可能となるシステムを構築することで、求職者の転職体験を向上させることを目指しています。また、マス広告を通じてサービスの認知度を高め、ノンデスクワーカー市場における確固たるポジショニングを確立することを目指しています。

同社は、ノンデスクワーカー市場の拡大を見据え、ダイレクトリクルーティング機能の強化にも注力しています。これにより、求人企業が直接求職者をスカウトできる機能を強化し、パートナー紹介会社を経由しない転職支援の増加を図ります。これにより、GMV(Gross Merchandise Value)の増加とテイクレートの向上を目指しています。

さらに、ROXXは新規サービスの開発にも積極的に取り組んでいます。特に、ノンデスクワーカーの多様な転職ニーズに応えるため、新たなサービスラインナップを強化し、求職者の集客力を向上させることを目指しています。これにより、日本市場における労働力不足に対応し、最も選ばれる企業となることを目指しています。

また、ROXXはリファレンス/コンプライアンスチェックサービス「back check」においても、AI技術を活用した調査の自動化を進めています。これにより、従来の調査にかかる時間や人件費を大幅に短縮し、サービスの利便性を向上させることを目指しています。

ROXXの成長戦略は、知名度と集客力の向上、自社によるマッチング機能の強化、新規サービスへの継続投資、AI技術の活用、資金繰りの安定化、業績の黒字化、システムの安定稼働と強化、情報管理体制の強化、組織体制の整備、内部管理体制の強化といった多岐にわたる重点領域に基づいています。これらの施策を通じて、ROXXは持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。