エスフーズJP:2292

時価総額
¥902.5億
PER
11.7倍
総合食肉企業集団として、食肉の生産、製造、卸売、小売、外食サービスまで一貫した食肉サプライ・チェーンを展開。

沿革

1967-05兵庫県尼崎市大西老松町において、創業者森島征夫が有限会社スタミナ食品を設立し、内臓肉の販売を開始。
1970-01兵庫県尼崎市西本町に移転し、スタミナ食品株式会社(資本金3,000千円)に組織変更。
1970-11兵庫県尼崎市武庫川町に工場を新設し、本社も移転。
1972-01米国から内臓肉(牛上みの)の開発輸入に成功。
1978-03スタミナフードサプライ株式会社(現・連結子会社 株式会社味兆)を設立。
1982-07牛内臓肉製品「こてっちゃん」を発売。
1984-01兵庫県西宮市鳴尾浜に本社社屋及び工場を建設し移転。
1985-11本社近隣地に生肉加工工場(現・西宮第二工場)を建設。
1987-09千葉県船橋市高瀬町に東京本社・船橋工場を新設。(2009年譲渡)
1989-04米国のネブラスカ州に丸紅株式会社等との合弁でFREMONT BEEF COMPANY(現・連結子会社)を設立。
1989-08日本証券業協会の店頭登録銘柄として株式を公開。
1992-08牛内臓肉製品「牛・もつ鍋」を発売。
1993-04千葉県船橋市浜町に船橋第二工場を新設。
1994-07大阪証券取引所市場第二部に上場。
1999-12東京証券取引所市場第二部に上場。
2000-08社名をエスフーズ株式会社に変更。東京証券取引所及び大阪証券取引所市場第一部に指定。
2001-07ISO9001製品事業部及び開発センターを含む全3工場で認証取得。
2004-09株式交換により株式会社ムラチクを完全子会社とする。この結果、株式会社エムアンドエム食品(現・連結子会社)及び株式会社オーエムツーネットワーク(現・連結子会社)とその連結子会社を関係会社化。
2005-03株式会社ムラチクを吸収合併。FREMONT BEEF COMPANYの株式を丸紅株式会社等から譲受け、完全子会社化。
2005-08株式会社オーエムツーネットワークの株式を追加取得し、連結子会社化。
2007-03株式会社オーエムツーネットワークが株式会社焼肉の牛太(現・連結子会社)の全株式を取得。
2007-05藤栄商事株式会社(現・連結子会社 エス企画株式会社)の全株式を取得。
2008-10株式会社ヒョウチク(現・連結子会社)の全株式を取得。
2009-03九州相模ハム株式会社(現・連結子会社 大阿蘇ハム株式会社)の全株式を取得。
2010-04株式会社北海道中央牧場(現・連結子会社)の全株式を取得。
2011-09当社及び連結子会社 株式会社北海道中央牧場が出資し、株式会社日高食肉センター(現・連結子会社)を子会社化。
2012-01神戸ビーフの輸出を開始。
2014-01グリコハム株式会社(現・連結子会社 株式会社フードリエ)の全株式を取得。
2015-12連結子会社SFA INC.がAURORA PACKING COMPANY,INC.(現・連結子会社)の全株式を取得。
2020-01千葉県船橋市高瀬町に東京支店を建設し移設。
2022-04東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行。

事業内容

エスフーズは、総合食肉企業集団として、食肉の生産から加工、販売に至るまでの一貫したサプライチェーンを構築しています。同社グループは、エスフーズと連結子会社33社、持分法適用関連会社1社、その他の関係会社1社で構成されており、主に3つの事業セグメントに分かれています。

まず、「食肉等の製造・卸売事業」では、食肉の生産から加工、卸売に関わる事業を展開しています。このセグメントには、エスファーム株式会社、北海道中央牧場株式会社、日高食肉センター株式会社などが含まれ、国産肉牛や豚の肥育・加工を行っています。また、AURORA PACKING COMPANY, INC.、FREMONT BEEF COMPANY、味兆株式会社などが食肉製品の製造を手掛け、ヒョウチク株式会社や丸紅株式会社を通じて食肉商品の卸販売を行っています。

次に、「食肉等の小売事業」では、一般消費者向けに食肉製品や商品の販売を行っており、オーエムツーミート株式会社やマルチョウ神戸屋株式会社がこのセグメントに該当します。

さらに、「食肉等の外食事業」では、一般消費者向けに肉料理のサービスを提供しており、焼肉の牛太株式会社やオーエムツーダイニング株式会社がレストラン経営を主たる事業としています。

その他の事業としては、主に東冷株式会社が冷蔵倉庫業を行っており、食肉流通に属さない事業領域を担っています。

エスフーズグループは、これらの事業を通じて、食肉流通の川上から川下まで幅広い領域で事業展開を行い、総合食肉企業集団としての地位を確立しています。

経営方針

エスフーズは、その経営理念に基づき、「おいしさと健康を愛する魅力あるスタミナ食品」の提供を通じて、世界に貢献することを目指しています。同社は、食肉事業を中心に、グローバルな事業展開を進めており、連結売上高5,000億円、経常利益200億円の早期達成を目標に掲げています。

中長期的な経営戦略として、エスフーズは食肉の総合企業集団を目指し、食肉流通の川上領域から川下領域まで一貫したグループ内食肉サプライチェーンの構築に取り組んでいます。これには、食肉の生産、調達、加工、流通、最終消費者向け販売・サービスの全領域が含まれます。国内外での食肉流通機能の拡充を図り、社会情勢の変動への対応力を高めることを目指しています。

経営環境の変化に対応するため、エスフーズは食肉関連事業の垂直統合の利点を生かし、食品の安定供給に努めるとともに、経営地盤の強化に取り組んでいます。食肉原料の供給網の安定化、海外での肥育事業への積極的な投資、製品事業における市場動向への敏感な対応、新製法確立のための設備投資、小売事業における既存店活性化や新規出店、外食事業における衛生対策の徹底など、多角的な戦略を展開しています。

さらに、グループ経営の向上に向けて、緊密で迅速な経営連携を進め、食品安全や持続可能な社会に対する要請への具体的な施策の推進、情報技術を活用した経営の合理化にも力を入れています。これらの取り組みを通じて、エスフーズは「バラエティーミート世界一、食肉日本一」という経営ビジョンの達成を目指しています。