中村屋JP:2204

時価総額
¥184.4億
PER
34.3倍
菓子事業で和菓子類、洋菓子類、パン類を製造販売し、食品事業で業務用食材や調理缶詰を提供し、レストラン経営も行う不動産賃貸事業。

事業内容

中村屋は、主に三つの事業セグメントを展開しています。まず、菓子事業では、和菓子、洋菓子、パン類の製造販売を行っています。これにより、伝統的な和菓子から洋風のスイーツまで、多様な商品を提供しています。

次に、食品事業では、業務用食材や市販用食品、調理缶詰の製造販売を手がけています。また、レストランの経営も行っており、外食産業にも積極的に参入しています。これにより、幅広い食のニーズに応えています。

最後に、不動産賃貸事業では、商業ビルや土地の賃貸を行っています。この事業は、安定した収益源として中村屋の経営基盤を支えています。これらの事業を通じて、中村屋は多角的なビジネス展開を行っています。

経営方針

中村屋は、成長戦略として「中期経営計画-中村屋2027ビジョン-」を掲げています。この計画は、理念経営の実践、バリューチェーン・インフラの再構築、ブランド・人財育成への投資、「くらしに溶け込む食」による価値創造の4つの基本方針を中心に進められています。これにより、顧客ニーズに応じた商品提供と企業価値の向上を目指しています。

具体的な事業戦略として、菓子事業では中華まんを年間定番商品とし、高付加価値な菓子で日常に彩りを添えることを目指しています。食品事業では、市販食品や業務用食品を通じて「中食」の提案を行い、レストランビジネスではブランド発信の場として顧客体験を創出します。不動産賃貸事業では、保有する土地資産を活用し、安定的な収益確保を図ります。

中村屋は、2026年3月期に売上高377億円、営業利益6.6億円、営業利益率1.8%を目標としています。これに向けて、事業戦略の実行やインフラ整備、組織文化の構築を進め、企業価値の向上を図ります。また、品質保証体制の強化や技能伝承のためのマイスター制度を導入し、食の安全・安心を確保しつつ、利益体質のビジネスモデルへの変革を目指しています。