パーソルホールディングスJP:2181

時価総額
¥6559.6億
PER
15.7倍
人材派遣や人材紹介、BPO、ITアウトソーシング、設計開発、APAC地域での海外事業、次世代イノベーション開発などを手がける。

事業内容

パーソルホールディングスは、多様な事業セグメントを持ち、幅広いサービスを提供しています。主な事業セグメントは「Staffing SBU」「BPO SBU」「Technology SBU」「Career SBU」「Asia Pacific SBU」の5つです。

「Staffing SBU」では、日本国内での人材派遣事業を展開しています。事務領域を中心に、幅広い業種に対応した人材派遣を行い、派遣スタッフと企業の間で雇用契約を締結し、派遣先企業での業務をサポートします。

「BPO SBU」では、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)やコンサルティングサービスを提供しています。企業や官公庁の業務を外部に委託することで、効率化や品質向上を実現し、コスト削減や人材活用を支援します。

「Technology SBU」では、IT・エンジニアリング分野の専門家を活用し、技術革新を支える設計・開発業務を提供しています。IT・DXソリューション事業やエンジニアリング事業、登録型派遣・フリーランス事業を展開しています。

「Career SBU」では、正社員の中途採用を支援する人材紹介事業や求人メディア事業を展開しています。代表ブランド「doda」を活用し、企業と転職希望者をマッチングし、採用活動をサポートします。

「Asia Pacific SBU」では、アジア地域や豪州・ニュージーランドで人材サービス事業を展開しています。PERSOLKELLYやProgrammedのブランドで運営し、地域に応じた人材派遣や紹介、ファシリティマネジメントを行っています。

その他のセグメントでは、未来の事業探索を行うR&D Function Unitや、Specialized Servicesを展開しています。新規デジタルプロダクトの開発や、コンサルティング、研修、障害者雇用支援など多岐にわたるサービスを提供しています。

経営方針

パーソルホールディングスは、急速に変化する市場環境に対応し、個人のキャリア形成を支援することを目指しています。同社は「はたらいて、笑おう。」というビジョンのもと、多様な働き方や学びの機会を提供し、個人と社会の幸福を追求する「はたらくWell-being」創造カンパニーを目指しています。

同社は、テクノロジーを活用した人材サービス企業としての進化を図り、プロダクトとデジタル化を通じて非連続な成長を実現することを目指しています。これにより、個人のニーズに応えるとともに、社会の変化に対応した価値を提供することを重視しています。

パーソルホールディングスは、2030年までに100万人のより良い働く機会を創出することを目標に掲げています。2026年までの中期経営計画では、50万人の働く機会を創出することを目指し、2024年度には約46万人の機会を実現しました。

同社は、サステナビリティに関する重要課題として、社会課題の解決と持続的成長の基盤を設定しています。具体的には、働く機会の創出、多様な働き方の提供、学びの機会の提供、企業の生産性向上などを通じて、社会に貢献することを目指しています。

パーソルホールディングスの中期経営計画2026では、5つのSBU体制を強化し、特にStaffing SBUを成長基盤と位置付けています。Career SBU、BPO SBU、Technology SBUを利益成長の柱とし、Asia Pacific SBUの基盤強化を図っています。

同社は、人的資本、テクノロジー、ラーニングを事業成長のエンジンとし、これらを通じてグループ全体の成長を加速させることを目指しています。特に、テクノロジー人材の拡充やデジタル化の推進に注力しています。

財務戦略としては、成長性、効率性、健全性の指標を設定し、企業価値の向上を図っています。特に、調整後EBITDAの年平均成長率10%超を目指し、ROICやROEの向上を図ることで、資本効率性の向上を目指しています。

株主還元については、調整後EPSに対する配当性向を約50%とし、株主への利益還元を重視しています。これにより、持続的な成長と株主価値の向上を両立させることを目指しています。