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DM三井製糖JP:2109
事業内容
DM三井製糖は、砂糖事業、ライフ・エナジー事業、不動産事業の3つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業は、連結子会社20社と持分法適用関連会社10社を含む計31社で構成されています。
砂糖事業では、DM三井製糖をはじめ、北海道糖業やスプーンシュガーなどが精製糖や砂糖関連商品、機能性食品の製造・販売を行っています。また、石垣島製糖や鳳氷糖などが原料糖や氷砂糖の製造・販売を手がけています。
ライフ・エナジー事業では、DM三井製糖がグループ事業開発や研究開発を行い、ニュートリーが栄養療法食品や嚥下障害対応食品の開発・製造・販売を行っています。YOUR MEALはライフスタイルサポート事業や宅配弁当事業を展開しています。
不動産事業では、DM三井製糖ホールディングスが不動産の賃貸や太陽光発電による電気の供給・販売を行っています。明糖倉庫は発券倉庫や構内荷役、運搬を手がけ、ナカトラ不動産は不動産賃貸を行っています。
経営方針
DM三井製糖は、「姿かたちを変えながら一生に寄り添い、幸せの時を広げる。」という企業理念を掲げています。この理念のもと、「おいしい」「たのしい」「うれしい」など、人々の幸せを実感する瞬間に寄り添うことを目指しています。自然への感謝を忘れず、その恵みを社会に広く届けることで、幸せの時を広げる未来に貢献する企業グループを目指しています。
同社は、ROE(自己資本当期純利益率)7%以上を経営目標の一つとし、成長分野への経営資源の投入を進めています。また、EBITDA指標を参考にし、財務の実態把握に努めています。これにより、収益力の強化を図り、将来の成長に向けた基盤を築いています。
DM三井製糖の成長戦略は、国内砂糖事業の強靭化と不動産事業を通じた安定的なキャッシュ創出にあります。これにより、海外事業やライフ・エナジー事業の拡大を推進しています。特に「中期経営計画-2026 Diversify into Nutrition & Health」の達成に向け、経営資源の再配分を行い、成長を加速させています。
国内砂糖事業では、バリューチェーン全体の見直しを進め、収益力の向上を目指しています。原料糖や燃料価格の高騰に対する収益向上策や、エネルギー使用量削減、物流体制の最適化を図っています。また、九州、関東、北海道地区での生産体制の再編を進め、業界最大の生産体制を構築しています。
海外事業では、東南アジア、中東、中国を中心に事業を展開しています。シンガポールのSIS’ 88 Pte Ltdを中心に、現地でのブランド力を活かし、精製糖サプライチェーンの拡大を目指しています。中国市場では、高付加価値商品の生産体制を整備し、安定的な収益を獲得しています。
ライフ・エナジー事業では、「Nutrition by Life Stage」の実現を目指し、糖やタンパク質に関する知見を活用しています。スポーツニュートリションやシニアニュートリションなどのターゲット領域での新規事業開発を加速しています。YOUR MEALやニュートリーを中心に、栄養強化食や栄養療法食品の開発を進めています。
不動産事業では、資産価値の維持と安定的なキャッシュ創出を両立し、積極的な事業展開を支えています。地域の雇用創出や消費拡大、地域社会の発展に寄与することを目指しています。これにより、グループ全体の成長を支える基盤を強化しています。