日本甜菜製糖JP:2108

時価総額
¥409.7億
PER
22.6倍
ビート糖、精糖、イースト、オリゴ糖等の食品素材、配合飼料、紙筒、農業用機械器具の製造販売、不動産事業、石炭・石油類及び自動車部品の販売、ボウリング場、書店経営。

沿革

1919-06資本金250万円で北海道製糖㈱設立
1920-04資本金250万円で旧日本甜菜製糖㈱設立
1920-12北海道製糖㈱帯広工場完成
1921-10旧日本甜菜製糖㈱清水工場完成
1923-04十勝鉄道㈱設立(現・連結子会社)
1923-06明治製糖㈱は旧日本甜菜製糖㈱を合併
1924-02十勝鉄道㈱は鉄道運輸営業を開始
1936-10明治製糖㈱士別工場完成
1938-10ホクトイースト㈱設立(後のニッテン商事㈱ 現・連結子会社)
1944-02北海道製糖㈱は明治製糖㈱の傘下に入る
1944-09北海道製糖㈱は北海道興農工業㈱に社名を変更
1947-09北海道興農工業㈱は日本甜菜製糖㈱に社名を変更
1949-05東京証券取引所に株式上場
1952-09清水工場でイーストの集中生産を開始、下関精糖工場完成
1959-10美幌製糖所完成
1960-04札幌支社を新設
1960-07本社を東京都中央区京橋へ移転
1961-05ホクトイースト㈱は社名をニッテン商事㈱に変更
1961-10十勝鉄道㈱は貨物自動車運送事業を開始
1962-02帯広製糖所構内に配合飼料工場新設
1962-09清水工場構内に紙筒工場新設
1970-10芽室製糖所完成
1971-12スズラン企業㈱設立(現・連結子会社)
1972-08スズラン企業㈱は帯広市でボウリング場の営業を開始
1972-11スズラン企業㈱は石油類の販売を開始
1977-03帯広製糖所を廃止
1982-10総合研究所発足
1991-10ラフィノース・ベタインの生産を開始
1998-11旧帯広製糖所跡地に賃貸用商業施設「ニッテンスズランプラザ」完成
2000-12西日本製糖㈱に50%資本参加(持分法適用関連会社、2001年4月より関門製糖㈱に社名変更、精糖の共同生産を開始)
2001-03下関精糖工場を閉鎖
2004-01DFAⅢの生産を開始
2004-03千葉市美浜区に物流センター完成
2004-08本社を中央区京橋から港区三田へ移転
2004-09「ニッテンスズランプラザ」の南側隣接地に複合型商業施設「フレスポ・ニッテン」完成
2007-03北海道芽室町にビジネスセンター完成
2007-11とかち飼料㈱を共同設立(30%出資、現・持分法適用関連会社)
2009-09㈱サークル鉄工より農業用機械の製造販売等の事業等を譲り受け、サークル機工㈱設立(現・連結子会社)
2011-03帯広配合飼料工場を閉鎖
2021-09関門製糖㈱の株式を売却し、持分法適用関連会社の範囲から除外
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行

事業内容

日本甜菜製糖は、食品素材、飼料、農業資材、不動産、およびその他の事業を含む幅広いセグメントを持つ企業グループです。同社とその子会社5社、関連会社1社で構成されています。

砂糖事業では、ビート糖や精糖、ビート糖蜜などの製造・販売を行っており、これらの製品は関門製糖に製造を委託したり、子会社ニッテン商事を通じて販売したりしています。また、ビート糖の原材料や製品の輸送・保管は、子会社十勝鉄道が担当しています。

食品事業では、イーストやオリゴ糖、ベタインなどの製造・販売を手がけており、これらも一部はニッテン商事を通じて販売されています。ニッテン商事は食品の仕入れ販売も行っています。

飼料事業では、配合飼料の製造を関連会社とかち飼料に委託し、販売は日本甜菜製糖が行っています。ビートパルプの製造・販売も同社の事業の一つです。

農業資材事業では、移植栽培用の紙筒や種子の製造・販売、農業機材の仕入れ販売を行っています。子会社サークル機工は、ビート用移植機を中心に農業用機械器具の製造販売を手がけています。

不動産事業では、社有地に商業施設を建設し賃貸するなどの活動を行っており、これは日本甜菜製糖及び子会社スズラン企業が担当しています。

その他の事業として、子会社十勝鉄道は貨物輸送事業を行い、ビート糖原材料や製品の輸送の一部を担っています。スズラン企業は、石炭・石油類及び自動車部品の販売、保険代理業、書店、ボウリング場の経営も行っています。

これらの事業を通じて、日本甜菜製糖は多岐にわたる分野で事業を展開しており、食品産業から農業、不動産、物流まで幅広いニーズに応えています。

経営方針

日本甜菜製糖は、その多角的な事業展開を通じて、安全で高品質な砂糖の安定供給を目指すとともに、農業を基盤とした成長事業への展開を図っています。同社は「日甜アグリーン戦略」を掲げ、「てん菜糖業」から「てん菜産業」への飛躍を目指しており、この戦略の下で、てん菜を核とした新製品開発、スマート農業の推進、有機農業への取り組み、林業事業の展開、家畜用飼料の開発など、多岐にわたる分野でのイノベーションを推進しています。

また、生産から流通までの全工程において、効率化と環境負荷低減を目指す取り組みを進めており、カーボンニュートラル実現に向けた活動も積極的に行っています。これには、電力・燃料の脱炭素化、産業副産物の有価物利用促進、社用車や農業機械の使用燃料の脱炭素化、化石燃料由来の包装・容器資材の削減や代替資材の使用促進などが含まれます。

「第2次日甜グループ中期経営計画」では、2024年3月期から2028年3月期までの5年間で、持続可能なてん菜産業の実現を目指し、非財務目標としてお客様満足度の追求、働きやすい環境の実現、環境への配慮と社会貢献の推進を掲げています。利益目標としては、2028年3月期までに営業利益24億円、経常利益28億円を目指し、砂糖事業の効率化や成長分野の販売強化を通じて利益拡大を図る方針です。資本政策においては、株主還元を重視し、1株当たり配当金額50円以上の維持と自己株式の取得を通じて株式価値の向上と資本効率の改善を目指しています。

これらの戦略を通じて、日本甜菜製糖は、持続可能な食料システム構築と新たな価値の創造を目指し、多くの方に支持され続ける企業グループへの成長を目指しています。