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中部飼料JP:2053
事業内容
中部飼料は、主に2つの事業セグメントを展開しています。まず、「飼料セグメント」では、鶏、豚、牛用の畜産飼料や魚用の水産飼料の製造と販売を行っています。このセグメントには、連結子会社の有限会社豊洋水産が関与し、水産用飼料の研究開発や水産物の生産・販売を手がけています。
また、持分法適用関連会社のみらい飼料株式会社は、中部飼料から原料を仕入れ、畜産用飼料の製造・販売を行っています。さらに、三通中部飼料(山東)有限公司は、水産用飼料の製造・販売を担当しています。
「その他セグメント」では、消費者向けの畜水産物の販売や畜産用機器の販売、配合肥料の製造・販売、保険代理業などを行っています。中部飼料は、特殊卵「ごまたまご」や「いもぶた」などの畜産物の委託生産も行っています。
このセグメントには、連結子会社の中部エコテック株式会社が畜産用機器の開発、仕入、販売を行い、吉林華中緑色生態農業開発有限公司が配合肥料の製造・販売を担当しています。また、中部艾科太科(大連)環境技術有限公司は畜産用機器の仕入・販売を行っています。
さらに、連結子会社の株式会社ダイコクは、保険代理店業務を行い、中部チムニー株式会社は畜産物及び水産物の仕入れ・販売を担当しています。これらの事業を通じて、中部飼料は多角的なビジネスを展開しています。
経営方針
中部飼料は、持続可能な成長を目指し、2025年から2027年にかけての中期経営計画を策定しています。この計画では、収益力の向上と規模の拡大を通じて強固な収益基盤を構築することを目指しています。特に、飼料セグメントでは、製造・販売・研究の一体化を推進し、環境に配慮した飼料の開発や差別化飼料の拡販に注力しています。
水産飼料においては、低魚粉・無魚粉飼料の拡販や新製品の開発を加速し、高付加価値水産物の販売強化を図っています。また、営業・研究人員の増員・育成を進め、各部門での経営課題の解決に取り組んでいます。これにより、飼料セグメントの収益力向上と規模拡大を実現しようとしています。
その他の事業セグメントでは、特殊卵の販売強化や新商品の開発、肥料の新規顧客開拓、畜産用機器の海外市場への販売強化を進めています。これにより、事業成長を加速させ、収益基盤を多角化しています。保険代理業では、畜産保険の販売強化を図り、飼料事業とのシナジー効果を追求しています。
中部飼料は、サステナビリティ経営を推進し、ESGの観点から環境、社会、ガバナンスにおける取り組みを強化しています。具体的には、2030年までに温室効果ガス排出量を2020年度比で30%削減することを目指し、働きやすい職場環境の構築やリスク管理の強化を進めています。これにより、持続可能な成長を支える基盤を築いています。