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中部飼料JP:2053
沿革
1949年3月 |
戦後、平野武雄が創業した飼料雑穀商平野商会を改組し、愛知県半田市において中部飼料株式会社を設立。飼料、雑穀の製造販売を開始。 |
1954年4月 |
本社工場を愛知県半田市より名古屋市南区に移転。(1976年5月閉鎖) |
1954年5月 |
本社を愛知県半田市より名古屋市南区に移転。(1985年5月閉鎖) |
1956年8月 |
大府研究所を愛知県知多郡大府町(現大府市)に設置。 |
1961年6月 |
東京、名古屋両店頭市場に株式を公開。同年10月、両証券取引所市場第2部に株式上場。 |
1961年11月 |
横浜工場を横浜市鶴見区に設置。(1988年6月閉鎖) |
1966年12月 |
岡山工場を岡山県玉島市(現倉敷市)に設置。(2012年7月閉鎖) |
1967年9月 |
株式会社ダイコク(名古屋市南区)を設立。(連結子会社) |
1968年2月 |
大黒商事株式会社と合併。 |
1970年7月 |
大井川試験場(現大井川試験場、静岡工場)を静岡県志太郡大井川町(現焼津市)に設置。 |
1972年12月 |
加茂牧場(現加茂研究所)を愛知県東加茂郡下山村(現豊田市)に設置。肉牛の肥育、豚の繁殖を開始。 |
1976年3月 |
新名古屋工場(現知多工場)を愛知県知多市に設置。 |
1976年6月 |
畜産用機器(畜糞発酵処理機他)を開発、販売開始。 |
1982年7月 |
八戸工場を青森県八戸市に設置。 |
1985年5月 |
本社を名古屋市より愛知県知多市に移転。 |
1988年1月 |
鹿島工場を茨城県鹿島郡神栖町(現神栖市)に設置。 |
1993年5月 |
北海道工場を北海道苫小牧市に設置。 |
1993年5月 |
武豊工場(肥料)を愛知県知多郡武豊町に設置。 |
1994年4月 |
中部エコテック株式会社(愛知県知多市)を設立。(連結子会社)(現名古屋市南区) |
1994年7月 |
横浜流通倉庫を横浜工場跡地(横浜市鶴見区)に設置。賃貸業務を開始。 |
1997年3月 |
志布志工場を鹿児島県曽於郡志布志町(現志布志市)に設置。 |
2005年2月 |
岡山工場のBSE対策分離プラントとして水島工場を岡山県倉敷市に設置。 (2012年7月岡山工場を水島工場に統合) |
2006年3月 |
東京、名古屋両証券取引所市場第1部指定。 |
2007年3月 |
中部エコテック株式会社が共同出資会社吉林華中緑色生態農業開発有限公司(中国吉林省長春市)を設立。(連結子会社) |
2011年3月 |
有限会社豊洋水産(大分県津久見市)の株式を取得。(連結子会社) |
2012年1月 |
本社機能を愛知県知多市より名古屋市中村区に移転し、名称を本部とする。 |
2013年4月 |
共同出資会社中部チムニー株式会社(横浜市鶴見区)を設立。(連結子会社) |
2013年6月 |
共同出資会社三通中部飼料(山東)有限公司(中国山東省安丘市)を設立。(持分法適用関連会社) |
2015年10月 |
みらい飼料株式会社(名古屋市中村区)の株式を取得。(連結子会社) |
2016年6月 |
中部エコテック株式会社が中部艾科太科(大連)環境技術有限公司(中国遼寧省大連市)を設立。(連結子会社) |
2018年3月 |
神栖工場(肥料)を茨城県神栖市に設置。 |
2018年3月 |
本部を名古屋市中村区から名古屋市中区に移転。 |
2018年7月 |
本店所在地を愛知県知多市から名古屋市中区に変更し、本部を本社、本社工場を知多工場に名称変更。 |
2019年10月 |
釧路工場を北海道釧路市に設置。 |
2022年4月 |
東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第1部からプライム市場に、名古屋証券取引所の市場第1部からプレミア市場に移行。 |
事業内容
中部飼料は、飼料セグメントとその他セグメントの2つの主要な事業領域を持つ企業グループです。飼料セグメントでは、鶏、豚、牛、魚用の飼料の製造と販売を行っています。このセグメントでは、中部飼料が直接顧客に配合飼料を販売するほか、特約店を通じての販売も行っています。連結子会社のみらい飼料株式会社は、中部飼料から原料を仕入れて畜産用飼料の製造・販売を、有限会社豊洋水産は水産用飼料の研究開発と水産物の生産・販売を、持分法適用関連会社の三通中部飼料(山東)有限公司は水産用飼料の製造・販売をそれぞれ行っています。
その他セグメントでは、セサミンを含む特殊卵「ごまたまご」やいも類を多く含む飼料で育てた「いもぶた」などの畜産物の委託生産、畜産物及び水産物の販売、配合肥料の製造・販売、不動産の賃貸など多岐にわたる事業を展開しています。連結子会社の中部チムニー株式会社は畜産物及び水産物の販売、中部エコテック株式会社は畜産用機器の開発・販売、株式会社ダイコクは損害保険代理店業務、中部艾科太科(大連)環境技術有限公司と吉林華中緑色生態農業開発有限公司はそれぞれ畜産用機器の販売と配合肥料の製造・販売を手掛けています。
中部飼料グループは、これらの事業を通じて、畜産業界における飼料から畜産物の生産、販売に至るまでの一連のサプライチェーンを支える役割を担っています。
経営方針
中部飼料は、畜水産業界における総合的な成長戦略を推進しています。同社は、1949年の創業以来、飼料製造販売を主力事業として展開し、特性ある畜水産物の販売や有機入り配合肥料の製造販売、畜産関連事業などを手掛けてきました。これらの事業を通じて、環境に配慮した飼料の開発や温室効果ガス排出量の削減など、日本の畜水産業の持続的な発展に寄与する取り組みを推進しています。
新中期経営計画(24年3月期~26年3月期)では、「製造・販売・研究の各基盤の強化」と「製・販・研一体となった取り組み」を進めることで、自社工場での飼料の安定供給責任を果たし、収益力向上と規模拡大により強い収益基盤を構築することを目指しています。また、社員の満足度向上を通じて、成長を生み出す原動力を強化する方針です。
具体的な基本戦略としては、飼料セグメントの収益力向上と規模拡大、その他セグメントの事業成長の加速、そして成長する収益基盤を支えるサステナビリティ経営の推進が挙げられます。これらの戦略により、環境に配慮した飼料の開発・販売の強化、攻めの原材料調達、市場拡大、特殊卵や有機入り配合肥料の販売強化、畜産用機器の海外市場への販売強化などに取り組んでいます。
中部飼料グループは、これらの成長戦略を通じて、畜産業界における飼料から畜産物の生産、販売に至るまでの一連のサプライチェーンを支え、日本の畜水産業の発展に寄与していくことを目指しています。