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日本電設工業JP:1950
事業内容
日本電設工業は、設備工事業を中心に多岐にわたる事業を展開しています。主な事業セグメントは、鉄道電気工事、一般電気工事、情報通信工事、環境エネルギー工事です。これらの事業は、電車線路や発変電、送電線、電灯電力、信号工事などを含みます。
鉄道電気工事では、日本電設電車線工事や日本電設信号工事などの関連会社と協力し、鉄道関連の電気設備工事を行っています。一般電気工事では、建築電気設備工事を手がけ、NDK総合サービスやNDK電設などが関与しています。
情報通信工事では、情報通信設備の設置を行い、日本電設通信工事や東日本電気エンジニアリングが関与しています。環境エネルギー工事では、再生可能エネルギー工事や省エネルギー対策工事を行い、東日本電気エンジニアリングや石田工業所が協力しています。
設備工事以外にも、日本電設工業は電気設備の企画、設計、保守、管理を行っています。また、電車線路用架線金具や鉄道信号機器の製作・販売、不動産の賃貸・仲介・管理、ソフトウェア開発などの情報サービスも提供しています。
さらに、電気設備に関する教育や図書出版も手がけており、NDKアールアンドイーがこの分野で活動しています。これらの多様な事業を通じて、日本電設工業は幅広いニーズに応えています。
経営方針
日本電設工業は、持続的成長を目指し、2026年3月期に連結売上高2,304億円、連結営業利益176億円を目標としています。同社は「日本電設3ヶ年経営計画2024」を策定し、2032年3月期に向けた成長の足掛かりとしています。この計画では、得意分野を伸ばしつつ新たな分野への挑戦を通じて新たな価値を創出することを目指しています。
同社の成長戦略は、5つの重点実施テーマに基づいています。まず、安全・品質レベルの向上とガバナンスの徹底を図り、顧客や社会からの信頼を高めることを重視しています。また、新たな挑戦への風土づくりを推進し、既成概念を打破する広い視野と思考で新たな価値を創出することを目指しています。
さらに、人材確保と施工体制の強化を進め、社員一人ひとりが成長を実感できる環境を整えています。生産性とエンゲージメントの向上にも注力し、DXの実践や生産性向上に向けた投資を通じて組織の活性化を図っています。最後に、環境・社会への貢献を推進し、地域社会活動への取り組みを強化しています。
日本電設工業は、これらの戦略を通じて、設備工事の需要拡大に対応し、鉄道電気工事や一般電気工事、情報通信工事、環境エネルギー工事の各部門で受注拡大を目指しています。特に、鉄道電気工事ではJR各社からの受注確保に努め、一般電気工事では再開発や老朽化設備の更新需要に対応しています。情報通信工事ではネットワークインフラ構築を進め、環境エネルギー工事では再生可能エネルギーを活用した提案営業を展開しています。