ヤマウラJP:1780

時価総額
¥312.5億
PER
8.9倍
建設事業、エンジニアリング事業、開発事業を展開し、建築工事や土木工事、自動制御装置の設計・製造、不動産開発、再生エネルギー事業を手がける。

事業内容

ヤマウラは、建設事業、エンジニアリング事業、開発事業などを展開しています。これらの事業は、ヤマウラ企画開発株式会社や株式会社信州エンタープライズといった子会社や関連会社と共に行われています。各事業セグメントは、連結財務諸表注記に掲げるセグメント情報の区分と一致しています。

建設事業では、建築部門と土木部門に分かれています。建築部門では、事務所や工場、店舗の新築・増改築、住宅やマンションの建築工事、公共建築工事を手掛けています。技術部門を強化し、BIMや3Dレーザースキャナーを活用したデジタル化を推進しています。また、ZEHやZEBの設計、耐震技術の開発、食品工場のHACCP対応設計なども行っています。

土木部門では、一般土木工事や橋梁工事、スノーシェルター工事、防災工事、舗装・造園・水道工事などを行っています。CIMを取り入れた設計や独自のリフレッシュ工法を用いた提案型営業を展開しています。さらに、トンネル工事や水力発電工事など新規分野の開拓も進めています。

エンジニアリング事業では、電気部門と工機部門があります。電気部門では、自動制御装置や情報通信システムの設計、製造、据付け、メンテナンスを一貫して行っています。工機部門では、水管理機器や産業機械、小水力発電設備の設計、製造、据付け、メンテナンスを行い、メカトロ分野の強化も図っています。

開発事業では、不動産開発と再生エネルギー事業を展開しています。首都圏を中心に不動産の売買、賃貸、宅地開発、分譲マンション、リノベーション事業を行っています。また、太陽光発電や水力発電の再生エネルギー事業も手掛けています。

経営方針

ヤマウラは、地域に根差した企業として、持続可能な成長を目指しています。同社は「まちづくり」と「モノづくり」を通じて地域の発展に貢献し、サステナビリティを経営の軸に据えています。安全、品質、顧客満足度を重視し、多様性を活かした人材育成に力を入れています。

ヤマウラの中期経営計画「Vision2030」は、持続的成長と企業価値の向上を目指しています。計画は2025年から2031年までの2期に分かれ、改善戦略、差別化戦略、積極戦略の3本柱を中心に展開されます。これにより、組織の柔軟性やバックオフィスの拡充を図ります。

成長戦略として、ヤマウラは部門間シナジーの最大化や新商品開発、重点エリア開発を推進しています。また、積極的に成長事業への投資を行い、資本効率の最大化を図ります。これにより、ROEを14%以上に引き上げることを目指しています。

ヤマウラは、デジタル技術を活用したDXを推進し、資材価格の高騰に対応しています。BIMやCIM、VR、ARなどの技術を駆使し、効率的な施工を実現しています。また、CO2排出量の削減にも取り組み、社会貢献を果たしています。

同社は、建築、土木、エンジニアリングの各ドメインを強化し、ブランド力を高めています。食品工場のHACCP対応やオフィスのイノベーション化など、明確なドメインを持つブランドを立ち上げ、新規顧客の獲得に寄与しています。

ヤマウラは、官民連携事業やCREソリューション事業を通じて、企業価値の向上を図っています。これにより、持続可能な成長を実現し、次なる一世紀に向けた基盤を築いています。株主還元や内部統制の強化も進めています。