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マルハニチロJP:1333
事業内容
マルハニチロは、主に水産資源事業、食材流通事業、加工食品事業の3つの事業セグメントを展開しています。これらの事業は、国内外の子会社や関連会社と連携して行われています。
水産資源事業では、マルハニチロとその子会社が国内外で漁業を行っています。具体的には、ブリ、カンパチ、マグロの養殖を行う養殖ユニットや、北米を拠点に水産物の加工・販売を行う北米ユニットがあります。
食材流通事業では、マルハニチロとその子会社が水産物の調達・市場流通を行っています。水産商事ユニットや食材流通ユニット、農畜産ユニットがあり、多様な業態に対して商材の製造・販売を行っています。
加工食品事業では、マルハニチロとその子会社が家庭用冷凍食品や缶詰、フィッシュソーセージ、ちくわ、デザート、調味料、フリーズドライ製品、ペットフードなどを製造・販売しています。また、化成品の製造・販売を行うファインケミカルユニットも含まれています。
その他の事業として、マルハニチロとその子会社は冷凍品や飼料の保管、輸配送、不動産業などを行っています。これにより、幅広い分野での事業展開を実現しています。
経営方針
マルハニチロは、「For the ocean, for life -海といのちの未来をつくる-」を掲げ、海を起点にした価値創造を通じて、食を通じた人と地球の健康を目指すソリューションカンパニーへの変革を進めています。企業の使命として「本物・安心・健康な食」を提供し、豊かな暮らしと幸せに貢献することを掲げています。
同社は、2025年度から2027年度までの3年間を対象とした中期経営計画「For the ocean, for life 2027」を策定しました。この計画では、企業価値の向上と持続的成長を目指し、新たな長期ビジョンを設定しています。特に「海と地球環境」と「食といのち」の2つの視点から社会課題を整理し、気候変動や食の安全などのテーマに取り組んでいます。
マルハニチロは、持続的なタンパク質の提供と健康価値の創造を通じて、社会課題に対するソリューションを提案しています。資源調達力や高度な食品加工技術力、多様なニーズに応える食材提供力を活かし、消費者起点のバリューサイクルを構築し、価値創造を強化しています。
同社は、グローカル戦略を推進し、世界規模の社会課題に対応するため、内部のつながりを強化し、外部ステークホルダーとの連携を図っています。さらに、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、変化を受け入れ、挑戦し、共創する企業文化を醸成しています。
新中期経営計画では、「バリューサイクルの構築」、「グローカル戦略の推進」、「挑戦と共創の企業文化の醸成」の3つのアクションを推進し、安定的なキャッシュ創出と収益性の向上を目指しています。これにより、積極的な成長投資を行い、企業価値の向上に取り組んでいます。