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ニッスイJP:1332
事業内容
ニッスイは、64社の子会社と25社の関連会社で構成され、主に水産事業、食品事業、ファイン事業、物流事業を展開しています。これらの事業に関連する研究やサービスも提供しています。
水産事業では、ニッスイとその子会社である黒瀬水産やNISSUI USA, INC.などが漁撈、養殖、加工・商事事業を行っています。また、関連会社の大水などもこの分野で活動しています。
食品事業では、ニッスイと日本デリカサービス、GORTON'S, INC.などの子会社が加工事業とチルド事業を展開しています。関連会社5社もこの事業に関与しています。
ファイン事業は、ニッスイと1社の子会社が医薬原料や機能性原料、機能性食品の生産・販売を行っています。EPA・DHAを含むサプリメント原料や健康食品「イマークS」などが含まれます。
物流事業では、日水物流などの子会社と関連会社が冷蔵倉庫、配送、通関事業を行っています。これにより、効率的な物流サービスを提供しています。
その他の事業として、ニッスイ・エンジニアリングなどの子会社が船舶の建造・修繕、運航、エンジニアリングを手がけています。これにより、幅広いサービスを提供しています。
経営方針
ニッスイは、持続可能な成長を目指し、長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」を掲げています。このビジョンの実現に向け、同社はサステナビリティ経営を推進し、ROICを活用した事業ポートフォリオマネジメントを強化しています。これにより、成長分野への経営資源の集中を図り、企業価値の向上を目指しています。
同社は、海外市場での拡大を重視し、特に北米や欧州での事業規模の拡大を加速しています。また、養殖事業やファインケミカル事業の成長と差別化を進め、2030年までに海外売上高比率を50%に引き上げることを目指しています。これにより、売上高1兆円、営業利益500億円を達成する計画です。
ニッスイは、マテリアリティ(重要課題)を見直し、持続可能な社会に向けた価値創造を進めています。新たな中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」では、マテリアリティを基にした戦略策定やKPIの設定を行い、サステナビリティ経営を推進しています。これにより、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図っています。
同社の成長戦略には、事業ポートフォリオマネジメントの深化、グローバル展開の加速、新規事業の開拓、DXの推進、サステナビリティと事業戦略の連動強化が含まれます。これらの戦略を通じて、ニッスイは競争優位を確立し、企業価値の向上を目指しています。また、人的資本経営とブランディングの推進により、企業の競争力を強化しています。