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- HAWKINS INC
HAWKINS INCHWKN
事業内容
HAWKINS INCは水処理、産業用化学品、そして健康・栄養向け原料の調達・配合・製造・販売を中心に事業を展開する企業です。同社は薬剤や原料のブレンドや小分け、機器や現場サービスまで一貫して手掛け、顧客の用途に合わせたソリューションを提供しています。
同社の顧客は自治体の上下水道事業者、工場や農業関連事業者、プール運営者に加え、食品・医薬品・栄養補助食品メーカーなど多岐にわたります。収益は専門的な配合や加工を伴う製品販売が中心で、受け渡しのみのバルク製品は競争が激しくマージンが低い傾向にあります。開示によれば主要顧客への依存度は低く、直近年度において単一顧客が売上の10%を超えていません。
事業は水処理、産業、健康・栄養の三つのセグメントで構成されています。水処理は飲料水や公共・工業排水、プール向けの薬剤と現地サービスを、産業は酸やアルカリ、次亜塩素酸ナトリウムなどの大口受入・製造・小分け・カスタムブレンドを担当します。健康・栄養はミネラル、ビタミン、アミノ酸や植物原料などの調達・加工・配合や品質管理を行い、原料供給と製品設計の両面で顧客を支援しています。
同社は原材料の入手状況や環境・輸送に関する規制変化に影響を受けやすく、供給制約や規制強化が業績に影響するリスクを抱えています。成長面では地域の水処理事業者などの買収を進めて営業網を拡大している点も投資家が注目すべきポイントです。
経営方針
同社は売上高と総利益の着実な拡大を成長戦略の中心に据えています。直近の通期実績では売上高974.4百万ドル、総利益225.5百万ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)4.03ドルを達成しており、今後も「総利益の絶対額」を重視する経営を継続しています。資本配分の面では自社株買いを継続しており、2025会計年度には205,943株・約20.7百万ドルを償却、買戻し枠として731,544株が残存しています。設備投資も積極的で、2025会計年度の資本支出は41.1百万ドル、2026会計年度は約60百万ドルを見込んでおり、成長のための投資余力を確保しています。
同社は投資の重点を水処理事業、産業用化学品、そしてヘルス&フードサイエンス領域に置き、差別化は「サービス力」と「付加価値製品」で図っています。水処理部門は全米に50拠点を持ち、約400台の営業兼技術スタッフ車両を活用して現場での診断・保守まで提供する体制を整備しており、顧客にとっての「ワンストップ」な技術支援が競争優位です。ヘルス・栄養分野では原料調達から配合・加工・品質管理まで一貫したサービスを提供し、単なる商社的な供給ではなく処方提案や加工ソリューションでマージン向上を狙っています。
新市場開拓と事業拡大は買収と有力技術の獲得を軸にしています。近年の買収ではAmerochem(44.0百万ドル)、Waterguard(18.0百万ドル)、Intercoastal(22.0百万ドル)などを実施し、2025年4月にはWaterSurplusを約150百万ドルで取得しており、同社は必要に応じて追加の成果報酬(最大53.7百万ドル)を支払う構造も取り入れています。これらの買収は地域網の拡充や専門ソリューションの取り込みに直結しており、同社は既存の大量購買力や物流網を活用して買収先の顧客基盤を迅速に拡大することを目指しています。
技術革新への取り組みでは、フィルトレーションや膜分離、PFAS除去など水処理の先端ソリューションを積極的に取り込んでいます。WaterSurplusが持つ膜分離技術や洗浄頻度を下げる特許製品は、エネルギーコストや稼働停止時間の低減につながるため、同社はこれらを自社サービスに組み入れて差別化を図っています。また、工業・食品向けのカスタムブレンドや原料管理の高度化を通じて製品価値を高め、特許出願やブランド登録を含む知的財産の保護を進めることで、単なるバルク販売からスペシャリティ製品企業への転換を目指しています。