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HUNTINGTON INGALLS INDUSTRIES, INC.HII
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事業内容
HUNTINGTON INGALLS INDUSTRIES, INC.は米国を代表する防衛造船・海洋サービス会社で、軍用艦艇の設計・建造とそのライフサイクルでの維持・近代化を中核事業としています。原子力空母や各種潜水艦、大型揚陸艦や沿岸警備船などの造船に加え、無人航走体やミッション向け技術、原子力・環境関連サービスも手掛けています。
同社の売上は主に米国政府向けで、特に米海軍が中心顧客となっており、2024年は約80%を占めています。事業は長期の政府契約ベースで動くため、契約の受注・進捗や生産・納入のペースによって収益が増減します。
同社は事業を複数のセグメントで展開しており、原子力空母や潜水艦を担当する大型造船拠点と、強襲揚陸艦や沿岸・任務船を担当する別拠点で船体をつくっています。加えて、ミッション・テクノロジー部門ではサイバーや人工知能を活用した統合ソリューションや訓練を提供し、艦隊維持サービスや無人システム、エネルギー・環境の現場支援は共同事業を通じて行っています。
経営方針
同社は安定的な受注基盤を活かして着実な成長を図っています。2024年末時点の受注残高は約487億ドルに達しており、そのうち約21%を2025年に売上化する見込みです。業績指標としてはEBITDAPの成長をS&Pの航空宇宙・防衛セレクト指数と比較して評価しており、株主還元政策も継続しています。具体的には取締役会が2024年に自社株買い枠を32億ドルから38億ドルへ拡張し、同年は60万7,841株、約1億6,300万ドルを市場で買い戻しました。また四半期配当は2024年11月に1株あたり1.35ドルに引き上げられ、年間では2億600万ドル(1株当たり5.25ドル)の配当を支払っています。
重点投資分野は主に造船能力とミッション向け技術の両輪です。造船では原子力空母の建造・原子炉のリフュエリング・退役処理ができる唯一の民間事業者であり、大型揚陸艦や沿岸警備隊の新世代カッターなど特定艦種で唯一あるいは数社に限られる供給者ポジションを持っています。こうした差別化を維持するために、ニューポートニューズとイングルス両セグメントで大規模な設備投資を進めており、製造能力の強化を意図したサプライチェーンや人材育成への投資にも重点を置いています。直近では複雑な金属加工を担うW Internationalを約1億4,000万ドルで買収し(契約は2024年12月、クロージングは2025年1月)、造船モジュールの内製化とリードタイム短縮を図っています。
新市場や事業拡大については、従来の艦艇建造に加え、ミッションテクノロジーと無人システムでの伸長を明確に打ち出しています。同社はサイバー、人工知能を活用した統合ソリューション、実戦に近いライブ・バーチャル・シミュレーション訓練などを提供し、米国防総省や情報機関向けの受注拡大を狙っています。無人水中・水上機は30カ国以上で展開しており、海洋研究や商用用途への横展開も進めています。加えて核関連や環境サーヴィス分野ではDOEなど政府契約を通じたジョイントベンチャーでの事業参加を継続し、まとまった受注残高を将来の売上につなげる計画です。
技術革新への取り組みでは、自律制御、センサー統合、サイバー防御、訓練プラットフォームといった領域に継続的に投資しています。研究開発や製造プロセスの改善を通じて製品とサービスの差別化を図りつつ、知的財産の管理にも注力しています。ただし政府契約では技術の一定のライセンスが政府側に付与される点を踏まえ、競争優位を保つためには独自のノウハウと人材育成が不可欠だと認識しています。併せてサイバーセキュリティ対策やインシデント対応計画を整備し、情報面での信頼性維持にも力を入れています。