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HUNTINGTON BANCSHARES INCHBAN
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事業内容
Huntington Bancshares Incは米国中西部を中心に展開する地域銀行持株会社で、個人と法人向けの預金、貸出、決済などの基本的な銀行業務を主力としています。 同社は支店・ATM、オンラインやモバイルバンキング、コールセンター、全国の提携チャネルを通じて顧客と接点を持ち、「Fair Play」方針に基づく顧客本位の商品群を提供しています。
顧客層は個人、地元の中小企業から中堅・大企業、販売ディーラー、富裕層の資産運用顧客まで幅広く、貸出による利ざや(利息収入)が収益の中心です。 加えて、カードや決済サービス、住宅ローン・ディーラーファイナンス、投資銀行や資産管理に伴う手数料収入も重要な収益源となっています。
事業は大きく「Consumer & Regional Banking」と「Commercial Banking」の二本柱で構成されており、前者は支店ネットワークを通じた預金・住宅ローン・自動車ローンや中小企業向けの支払い・資産管理サービスを扱っています。 同社のコマーシャル部門は中堅から大企業向けの融資、資産・設備ファイナンス、不動産融資、資本市場やトレジャリー機能、決済ソリューションに注力し、これらを連携させて顧客の多様な資金ニーズに応えています。
経営方針
同社は「People‑First, Customer‑Centered」を掲げ、地域密着と顧客中心の成長を目指しています。具体的には個人・中小企業向けの店舗ネットワークとデジタルチャネルを併用して顧客基盤を拡大しており、2024年12月31日時点で978のフルサービス支店・プライベートクライアントオフィスを有しています。貸出残高は約1,300億ドル(130,042百万ドル、2024年末)と前年の約1,220億ドルから増加しており、預金構成の報告方法を改めて日常預金やマネーマーケットなどに細分化することで資金調達の安定化と利ザヤ改善を図っています。
同社は支払い(ペイメント)と中堅企業向けリレーションに重点投資を行い、これを差別化戦略の中核に据えています。2022年に買収したCapstone Partnersで中堅市場向けの投資銀行・アドバイザリー機能を強化し、同年のDigital Payments Torana(現Huntington ChoicePay)の取得により企業間・消費者向け決済サービスを迅速に拡張しました。さらに「Fair Play」商品群(例:24‑Hour Grace、Asterisk‑Free Checkingなど)で消費者の利便性と透明性を打ち出し、支店+デジタルの両面で顧客獲得と深耕を進めています。
同社は新市場開拓と事業拡大を、国内地域展開と専門分野の拡張で進めています。Commercial Bankingセグメントではミドルマーケットから大手企業までの全国的な営業を強化し、不動産、資産金融、キャピタルマーケット等で専門性を高めています。過去の事業売却(2023年のRPS売却)や買収を通じてポートフォリオの最適化を行っており、将来の買収についても連邦準備制度や司法当局などの承認を前提に検討しているため、承認遅延や条件付与による希薄化リスクも意識して運営しています。
同社は技術革新に積極的に投資しており、デジタルチャネル、決済プラットフォーム、データ・モデルの整備を進めています。リスク管理の観点ではモデルに基づく与信評価や信用損失引当(2024年末の貸倒引当は約24億ドル)に高度な分析を取り入れつつ、モデルの限界を認識して内部統制と専門人材を強化しています。開示管理や内部統制については、経営陣(CEOとCFO)による評価で2024年12月31日時点で有効と結論しており、サイバーセキュリティや個人情報保護の法規制対応も継続的な投資テーマとしています。