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GLOBUS MEDICAL INCGMED
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事業内容
GLOBUS MEDICAL INCは脊椎や整形外科向けの医療機器を開発・販売する企業です。同社は体内に挿入するインプラントや生体材料、手術用の専用器具に加え、手術中の神経モニタリングや画像・ナビゲーション・ロボットといった手術支援ソリューションを主力として展開しています。
主要な顧客は病院や整形外科医、神経外科医などの医療機関で、販売は自社の専任営業と独占代理店を組み合わせたチャネルで行っています。同社の収益は製品販売と手術支援サービスが中心で、米国市場が主力である一方、国際売上は約20%程度を占めています。
事業は大きく「Musculoskeletal Solutions」と「Enabling Technologies」の二本柱に分かれており、前者はインプラント、創傷治療用製品、専用器具、神経モニタリングサービスを含み、後者は手術の精度や安全性を高める画像・ナビゲーション・ロボットなどを扱います。同社は自社開発と買収によって製品群を拡充し、専任営業の教育や導入サポートで医療現場への採用を進めています。
経営方針
同社は筋骨格領域のリーディングカンパニーになることを成長目標に掲げており、2024年の売上高は約25.2億ドル(2,519.4百万ドル)に達しました。国際売上は約20.6%を占め、製品投入のスピードも重視しており、2024年には18の新製品を上市しました。2013年以降の積極的なM&A戦略を継続しており、特に2023年のNuVasive合併(総額約26.0億ドル相当の取引)はグローバルな販売網と手技統合型の製品群を一挙に拡充することに寄与しています。経営陣は製品販売の拡大に伴う営業投資やR&D投資を増やしつつ、株主還元では自己株買い枠の活用(2024年末時点で残余約1.903億ドル)も並行して進めています。
同社は重点投資分野として「Musculoskeletal Solutions(埋め込みデバイス、バイオロジクス等)」と「Enabling Technologies(画像・ナビゲーション・ロボティクス等)」の二本柱を掲げています。差別化は製品開発の一体化された体制と臨床側(外科医)からの継続的なフィードバック、そして専任の直販・専属代理店による販売支援にあります。これまでにKB Medical(ロボット支援技術)、SurgimapのNemaris(術前計画ソフト)、StelKast(関節インプラント)、Harvest Biologics(自家製バイオロジクス)などを買収し、技術と製品ラインを段階的に強化して差別化を図っています。
同社は新市場開拓と事業拡大を明確に打ち出しており、米国での直販営業力の拡大と国際展開の両面に注力しています。現在は65か国に直接または代理店経由で展開しており、現地の直販チームや専属代理店を増員して既存市場の浸透と未開拓地域への進出を進める計画です。加えて、買収や戦略的提携を選択的に追求しており、必要に応じて事業や技術領域を外部から取り込むことで市場シェアを拡大しようとしています。グローバルで約5,300人の従業員を擁し、販売・臨床サポート・開発体制の強化にリソースを割り当てています。
同社は技術革新を成長の基盤と捉え、画像・ナビゲーション・ロボティクス領域への投資を継続しています。2024年にはExcelsiusHubおよびExcelsiusFlexといった手術ナビゲーション製品を投入し、これらをインプラントやバイオロジクスと組み合わせて手術の再現性や安全性を高める取り組みを進めています。研究開発面では外部の知的財産取得やI P R & Dへの投資も行っており、2024年に取得した止血関連バイオ技術の開発資産は1,260万ドルを研究開発費として計上しています。今後は拡張現実や人工知能といった新技術の実用化可能性も見据え、臨床成果の改善と手術効率の向上を目指しています。