ECOLAB INC.ECL株価

時価総額
$874.6億
PER
水処理・衛生・ライフサイエンス向け化学品の世界最大手。食品加工向け抗菌剤、CIPやPuroliteの精製ソリューションを展開。2024年8月に外科事業を926百万ドルで売却、11月にBarclayを262.2百万ドルで買収。米国・欧州を中心に約100カ国で事業展開。

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事業内容

ECOLAB INC.は、工場や施設向けの洗浄・衛生、工業用水処理、プロセス用化学品といったソリューションを中心に事業を展開しています。食肉や乳製品、飲料の加工現場向けの洗浄剤や抗菌製品、CIP(設備内洗浄)システムの設計・導入、さらに医薬品向けの純化樹脂や除染システムなど専門性の高い製品群も提供しています。デジタル監視や投薬機器といった運用支援ツールも組み合わせて、顧客の生産性や省エネ・節水に貢献しています。

同社の主要な顧客には食品・飲料メーカー、製紙や化学などの大手工業、ホテルや外食チェーン、病院や製薬会社、農場など多様な業種が含まれます。収益は製品販売に加え、定期的なサービス契約や現場での技術支援、システムの導入・保守から得ており、営業は主に自社の法人営業とフィールドセールスが担い、一部農業向けなどは代理店経由でも販売しています。特定の単一顧客への依存は低く、継続的な契約収入が安定した売上基盤になっています。

事業は大きく四つの報告セグメントで運営しており、グローバル・インダストリアルでは水処理、食品・飲料、製紙向けの処理薬剤やプロセス改善を扱います。グローバル・インスティテューショナル&スペシャルティは外食・宿泊・小売など向けの専門洗浄剤や衛生プログラムを提供し、グローバル・ヘルスケア&ライフサイエンスは病院向け衛生と医薬品製造の純化ソリューションを、グローバル・ペストエリミネーションは商業施設向けの害虫防除サービスを担っています。研究開発と現地での技術支援、約100カ国での展開により、顧客ごとの課題に合わせた包括的な提案を行っています。

経営方針

同社は安定したキャッシュ創出を成長の基盤とし、営業キャッシュフローや負債比率の改善を通じて持続的な成長を目指しています。2024年は営業キャッシュフローが約28.1億ドル、EBITDAが約37.9億ドルと好調で、ネット・デット/EBITDAは1.7倍まで改善しました。このキャッシュ力を背景に、同社は設備投資や企業買収、株主還元をバランスよく実行しており、2024年の資本支出は約9.95億ドル、自己株式買い取りは約9.87億ドル、配当は通年で1株当たり2.36ドル(年率)に引き上げるなど、資本効率と株主還元の両立を目指しています。

同社は投資の重点を「水処理・産業向け化学」「医療・ライフサイエンス」「衛生・施設向けサービス」といった高付加価値分野に置き、化学製品と現場サービス、監視・制御技術の組合せで差別化を図っています。具体的には、バイオ医薬向けの精製樹脂を持つPuroliteや、医薬品の無菌環境向けのBioquellといったブランドを成長の柱とし、現場での装置導入や定期サービスと組み合わせることで顧客の運用コストや水・エネルギー使用量の削減を実現しています。デジタルモニタリング分野では、2024年にBarclay Water Managementを約2.62億ドルで買収し、遠隔での水質監視と効果測定を強化しました。

同社は新市場開拓と事業再編を積極的に進めています。2024年には北米中心のデジタル水管理企業買収や、その他小規模な買収を通じて製品ラインと地域網を補完し、同年8月には外科領域ビジネスを売却して約9.26億ドルの現金収入(取引による一時利益は約3.56億ドルの特別利益)を得るなど、事業ポートフォリオの最適化も行いました。資金面では2024年末で手元現金が約12.6億ドル、2.0億ドルの多年度コミット型与信枠を確保しており、短期的な債務返済や将来の戦略的買収に対応できる体制を整えています。また、同社は約100か国で事業を展開しており、地域別に営業・技術投資を拡充して市場シェアを拡大する計画です。

技術革新に関しては、業務効率と顧客価値の両面を狙った取り組みを強化しています。社内ではERPシステムの段階的アップグレードを数年かけて実施し、サプライチェーンと財務取引の効率化を図るとともに、One Ecolabと呼ぶグローバルな業務再編でデジタル技術を活用したグローバルセンターへの機能集約を進めています。現場向けにはセンサーによるリアルタイムモニタリングや自動投薬器、工程制御システムなどを組み合わせ、化学製剤とサービス、データ分析を一体化して顧客の運用改善に直結するソリューション提供を目指しています。