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Crexendo, Inc.CXDO
事業内容
Crexendo, Inc.は、企業向けのクラウド型通信サービスとソフトウエアを中心に事業を展開する会社で、主にホスト型のユニファイドコミュニケーション(UCaaS)プラットフォームを提供しています。同社はデスクトップ/モバイル用のアプリや端末を通じて音声通話や付加機能を月額サブスクリプションで利用できる環境を整え、初期の設備投資を抑えて導入できる点を強みとしています。
主要な顧客は中小企業を中心に、ミッドマーケットやサービスプロバイダーまで幅広く、直接販売とパートナーチャネルの両方で顧客を獲得しています。同社の収益は継続的なサブスクリプション収入と保守・サポート収入が大半を占め、加えてソフトウエアライセンスの販売や機器の販売・リース、導入や設計などのプロフェッショナルサービスでも収益を上げています。
事業は大きくクラウド通信サービスとソフトウエアソリューションの二本柱に分かれます。クラウド通信ではインターネット経由で通話を提供し、多彩な通話プランと端末管理や請求用ポータルを含む運用基盤を提供する一方、ソフトウエア部門ではNetSapiensなどのプラットフォームをライセンス販売やサブスクリプションで展開し、保守や追加開発、ホスティングを組み合わせたパッケージで顧客ごとに柔軟に対応しています。
経営方針
同社は売上拡大とサブスクリプション収益の比率向上を成長の大枠に据えています。直近では2023年の総収入約5,320万ドルから2024年に約6,084万ドルへと前年比で約14%の増収を達成しており、クラウド通信サービス(2024年クラウド通信サービス売上は約3,185万ドル)が収益の中心です。今後は有機成長に加えて選択的な買収や資本構成の変更で事業規模を速やかに拡大することを目指しており、そのための資金調達(エクイティや負債の活用)を想定しています。業績連動のインセンティブ設計も整備しており、2024年は売上目標100%、調整後EBITDA目標110%を達成して賞与引当金1,197千ドルを計上しています。
重点投資分野は営業・マーケティング、チャネル強化、エンジニアリングと研究開発、そしてクラウドインフラへの移行です。具体的にはパートナーチャネル(代理店や付加価値再販業者)と直接販売の拡充で顧客獲得コストを抑えつつ市場カバレッジを広げる施策を取っています。差別化要因は同社がライセンス提供・ホスティング双方で運用する独自のプラットフォーム(NetSapiens)と、アカウント管理や請求を含むエンドユーザーポータルにあり、これにより中堅〜大手の複雑な要件にも対応できる点を強みにしています。
新市場開拓と事業拡大では、国際展開の拡大とコンタクトセンターやマネージドITといった周辺サービスの拡充を計画しています。現状では2024年の国際売上は約352万ドルと全体の一部にとどまっており、拡張余地が大きいことから現地パートナーや買収での足がかりを重視しています。過去のNetSapiensやAllegiantの取引のように、将来的な買収は収益基盤を広げる手段ですが、資金調達や株式希薄化の可能性、統合コストといった代償も念頭に置いています。
技術革新ではデータセンターを統合しOracleのクラウド基盤(OCI)へ移行することで運用コストの効率化とサービス品質の向上を図っています。OCIに関しては5年間で合計約540万ドルのホスティング契約を結んでおり(2025年以降の年次コミットメント:約75.7万ドル、120万ドル、130万ドル、150万ドル、40.5万ドル)、これにより冗長化と遅延低減、スケーラビリティの確保を目指します。また、クラウド型通信の堅牢性確保のためサイバーセキュリティ対策や継続的な製品開発にも投資を続け、サブスクリプション型への移行と機能深化で長期的な定着と解約率の抑制を図っています。