COMCAST CORPCMCSA

時価総額
$1039.1億
PER
動画配信・ブロードバンドなどの通信・メディア事業の最大手。X1、Sky Q、Sky Stream、NOWなどのクラウド型動画プラットフォームを展開。23年11月にHulu持分をディズニーへ86億ドルで売却。米国・英国・イタリア中心に展開。

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企業概況
113文字)
業績概況
テーマ
1項目)
ブランド
5項目)
ライバル企業
5社)
同業種の日本企業
5社)

事業内容

COMCAST CORPは、米国と欧州を中心に通信とエンターテインメントを手掛ける総合企業で、高速ブロードバンド回線と家庭向けの映像サービスを基幹に事業を展開しています。主力には米国内向けのX1プラットフォームや英国・イタリアでのSkyプラットフォーム、インターネット経由の配信サービス(NOWやXumoなど)やテレビ・映画の制作・配信があります。

主要な顧客は住宅の個人利用者と小規模から大企業までの法人で、同社は個人向けに月額の回線・映像加入料や有料チャンネル、端末販売などで収益を得ています。加えて、放送枠やデジタル広告の販売、コンテンツのライセンス供与といった広告・メディア収入も重要な収入源です。

事業は大きく接続・プラットフォーム(家庭向けブロードバンド・映像・音声)、ビジネス向け接続サービス(小企業向け回線や企業向けイーサネット、セキュリティ等)、メディア・スタジオ(テレビネットワークと制作)、テーマパークなどのセグメントに分かれています。ネットワークは自社の有線・光ファイバー網に加え他社回線や無線の提携を組み合わせて提供し、映像はセットトップやクラウド録画、アプリを通じて線形放送と配信を統合する仕組みを推進しています。

経営方針

同社は有線通信とコンテンツの両輪で安定した成長と株主還元を両立することを目指しています。具体的には取締役会は有効期限のない総額150億ドルの自己株式取得枠を承認しており、2024年には約86.4億ドルを自社株買いに充て、残り約69.6億ドルの買い付け余力を維持しています。加えて四半期配当を継続する方針を掲げ、キャッシュフローを成長投資と株主還元に振り分けることを基本戦略としています。

重点投資分野はネットワークとプラットフォーム、そしてコンテンツ・広告収益の強化です。同社は既存の同軸と光ファイバーの混合ネットワークを段階的に進化させる施策に投資しており、住宅向けに対称型で最大10ギガビット/秒、法人向けに最大100ギガビット/秒の光ファイバー提供を進めています。家庭向けHFC網では下り最大2ギガビット/秒の展開が全体の約半分に到達しており、2023年からは既存ケーブルで上り下り双方の高速化を可能にするDOCSIS 4.0の限定導入も始めています。これらのネットワーク投資に加えて、X1やSkyのクラウド基盤、クラウド録画(DVR)、広告配信プラットフォームなどを統合することで、単なる回線事業ではなく「アクセス+コンテンツ+広告」のワンストップ提供で差別化を図っています。

新市場の開拓と事業拡大では、既存エリア内での「パス拡大(homes passed)」と隣接地域へのエッジアウトにより接続可能な世帯・事業所を増やす方針をとっています。未接続・過小サービス地域には地方や連邦の補助金を活用して公的機関と連携してサービスを提供するほか、英国・イタリアでのSky事業を通じた国際展開や、2023年に米国で始めたNOWブランドのストリーミング展開など、地域特性に応じた配信チャネルを拡充しています。企業向けにはエンタープライズ向けイーサネットやソフトウェア制御型ネットワークなど高付加価値サービスを拡大し、ワイヤレスは大手の無線網を使ったMVNOで補完するなど、顧客セグメントごとの拡張を図っています。

技術革新への取り組みとしては、同社はプラットフォームのクラウド化とネットワーク機能の仮想化・自動化を進め、運用効率と障害対応力の向上を狙っています。具体的には動画配信と線形放送を一元的に検索・再生できるプラットフォーム開発、家庭内外のWi‑Fi管理やセキュリティ機能を組み込んだアプリ提供、広告へのデータ活用を通じた収益最適化などを推進しています。またサイバーセキュリティは経営課題と位置づけられており、リスク管理プロセスや取締役会(監査委員会)による監督を強化している点も明確な技術戦略の一部です。