Churchill Downs IncCHDN

時価総額
$78.9億
PER
競馬運営とゲーミング事業の大手。オンライン賭博プラットフォーム、HRM・スロット機器と施設運営を展開。2022年のP2E買収(約28.36億ドル)や2023年のExacta買収(約2.48億ドル)で事業拡大。米国を中心に北米や一部国際市場で展開

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事業内容

Churchill Downs Incは、競馬場の運営とそれに付随するゲーミング事業を中核に、オンラインを含む賭けサービスや関連する機器・システムの提供まで手掛ける企業です。同社はレース開催や場内施設の運営に加え、オンライン賭博プラットフォームやスロット、歴史的レースを題材にした遊技機など、ギャンブル関連の幅広いサービスを提供しています。

同社の主要な顧客は競馬やカジノの来場者、オンラインで賭けを行う利用者、そして遊技機や賭けシステムを導入する第三者事業者です。収益は来場者の賭け金や機械の遊戯収入、オンライン賭けの手数料、機器の販売・リース料、放映権や広告収入、さらに不動産取引や提携事業からの収入で構成されています。

事業は大別すると、現地でのライブ競馬と歴史的レースを扱う会場運営、カジノやスロットを中心としたゲーミング事業、オンライン賭けと決済・運営サービスを提供する賭けサービス・ソリューション、そして機器やシステムを外部に供給するソリューション事業の四本柱で構成されています。同社はこれらを組み合わせて集客と収益を高め、技術提供や運営ノウハウで他事業者へのサービス展開も進めています。

経営方針

同社は事業規模の拡大と株主還元の両立を目指しています。M&Aと資本政策を成長の主軸としており、2022年のPeninsula Pacific Entertainment(P2E)買収に約28.36億米ドルを投じてゲーム権や施設群を取り込み、2023年にはExactaを約2.48億米ドルで買収して関連技術を獲得しました。株主還元では、2021年承認の自社株買い枠最大5億米ドルを継続的に活用し、2024年Q4には合計297,741株を平均137.10ドルで買い戻し、同時に2024年10月に1株あたり0.409ドルの配当を宣言・支払っています(2025年1月支払)。これらにより収益基盤の拡大と余剰資本の還元を両立させようとしています。

重点投資分野はオンライン賭け(wagering)と端末型のヒストリカル競馬端末(HRM)、および主要競馬場やホテルなどの物理的施設です。具体的には、HRM運営と関連技術を内製化するためにExactaを買収し、Derby City Gamingの拡張と併設ホテル建設に約7,800万ドルを投じて宿泊・娯楽の滞在価値を高めています。差別化策はソフトウェアの先行開発力と既存のレース運営資産の組合せで、P2Eで取得したゲーム権(計約18.66億米ドル相当)やブランド資産を活用して地域ごとの独自優位性を維持しています。

新市場開拓と事業拡大では、P2E買収でバージニア州におけるDumfries・Emporiaの開発権や最大で追加5施設の開発権を取得するなど、地域展開の権利を戦略的に確保しています。加えて、不要不動産の売却で資金調達を行い、2023年にアーリントン用地を1.972億ドルで売却、カルダー周辺の土地を2.91億ドルで売却した事例のように、資産を入れ替えて借入金の返済や成長投資に充てる方針です。これにより地域ごとの営業キャッシュフローを高めつつ、新規出店や既存施設の大型改修を推進しています。

技術革新への取り組みも明確で、CTOが情報セキュリティ責任者と専門チームを統括し、NISTのフレームワークを参照した体制の下で外部の侵入テストやサイバー保険、インシデント対応計画を整備しています。プロダクト面ではオンライン賭けプラットフォームとHRMの中心決定システム技術の強化を重視しており、Exacta買収はその一環です。加えて経営陣は業績評価に調整済みEBITDA等の指標を用い、技術投資の採算とリスク管理を両立させながら競争環境の変化(AIなどの新技術の台頭)にも備えています。