CENTURY ALUMINUM COCENX株価

時価総額
$51.1億
PER
一次アルミニウム生産の大手。低炭素のNatur‑Al製品や付加価値鋳造品を展開。大株主Glencoreが42.9%を保有、2023年5月にアルミナ事業のJamalcoを55%で買収。米国・アイスランド・ジャマイカ・オランダで事業展開。

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事業内容

CENTURY ALUMINUM COは、主に一次アルミニウムの製錬を行う企業で、米国とアイスランドに製錬所を持ちます。同社は標準グレードに加え、自動車や加工用途向けの付加価値の高いアルミニウム製品も生産しています。アイスランド拠点では水力や地熱を使った低炭素アルミの製造にも取り組んでいます。

同社の主要な顧客は北米と欧州の自動車、建設、加工業などで、製品価格は国際相場に地域プレミアムや付加価値分を上乗せした形で決まります。同社は原材料のアルミナや電力コストの変動に影響を受けるため、契約やヘッジで収益変動の管理を行っています。また、拠点の立地により関税面での優位性も持っています。

事業構成では、複数の米国製錬所とアイスランドの製錬所に加え、アルミナの安定供給を確保するためジャマイカのJamalcoに出資しています。さらに、炭素アノードを自社で生産する設備や、ビレットやスラブといった付加価値製品を作る鋳造設備を持ち、電力調達や立地を活かして市場での競争力を高めています。

経営方針

同社は中長期的な生産拡大を成長の柱としています。具体的には米国内に新しい製錬所を建設する計画を進めており、米エネルギー省との協力協定で最大5億ドルの支援枠を受ける見込みです。ただしこの資金は追加の資金調達や政府の審査、条件の履行が前提であり、完成にはさらに大規模な外部資金が必要です。直近の事業規模を示すと、連結ベースの売上はプロフォーマで約22億ドル(2023年想定)程度で、既存の米国とアイスランドの製錬所を軸に地域プレミアム(例:米国のミッドウエスト・プレミアム、欧州の課税内プレミアム)を取り込むことで収益性向上を図っています。

同社は原材料と供給網への重点投資で差別化を図っています。具体的には2023年にジャマルコ(ボーキサイト・アルミナ精錬)を取得して55%の持分を確保し、最重要投入品であるアルミナの安定供給を実現しました。加えてオランダのヴリッシンゲン工場では拡張や効率化を進め、生産能力を「2倍以上」に引き上げる施策を完了しており、アイスランドのグルンダルタンギ製錬所には同工場から供給される陽極が生産の93〜98%を賄うなど垂直統合を進めています。これにより原料調達と工程の安定性を高め、ビレットやスラブなど付加価値製品で価格プレミアムを獲得する戦略です。

同社は新市場開拓と事業拡大を慎重に進めています。米国新製錬所はミシシッピ/オハイオ流域を候補地とし、連邦のインセンティブ(インフレ抑制法に基づく税額控除やDOE資金)を活用して国内需要の短距離供給でミッドウエスト・プレミアムを取り込む狙いです。ただしDOE資金の支払停止や規制解釈の不確実性、追加資金調達の必要性などリスク要因も明記しており、同社は政府補助や補助金、低利の融資など複数の資金調達手段を模索すると同時に、将来的なM&Aや合弁も視野に入れて供給基盤を拡大する方針です。

同社は技術革新と脱炭素化にも注力しています。同社の「Natur‑Al™」はグルンダルタンギでの水力・地熱電力を活用して業界でも低いカーボンフットプリントを実現し、アルミニウム・ステワードシップ・イニシアティブの認証を取得しています。現場ではスクラップの再処理や鋳造技術の高度化、設備の省エネ化、長期電力契約や市場連動の電力調達を組み合わせてコストと排出量の低減を図っており、インフラ補助金や税制優遇(Section 45X等)の適用を受けることで低炭素製造の競争力を高める取り組みを進めています。